これまでのような自立式では始末に困ることが分かったので、縦長の板にカエルを順に貼りつけるスタイルに決定。壁掛け式なので場所をとらず、移動も簡単だ。
ベースとなる板は70×680のヌキ板端材を使った。厚みが18ミリあって、素材としてはしっかりしている。横に穴を開けて枝をつけることも可能。木の枝を加工したカエルの素材とも相性がいい。
680という長さに収めるため、使うカエルは8個を厳選した。やむなくボツにしたカエルが3個。大きさや色、形を考慮しつつ、慎重に並べる順番を決める。「カエルの森」で使っていた松カサも2個配置した。
木製のカエルは短いビスをまず板に止め、カエルの裏側にビスの頭が入る短い穴を開けて差し込む。木工用ボンドも併用して固定した。
金属蓋利用のカエルは蓋にぴったりはまる短い木材を切り、釘でベース板に固定。その板にはめ込むことで固定した。
カエルたちだけでも充分見られるものができたが、「カエルの森」で使った木の枝の一部を、やはり活かしたくなった。本家本元のトーテムポールでも、左右に広がる羽根のようなものがついている。そのイメージを木の枝で創りたい。
試行錯誤しつつ、使う木の枝を決める。壁に吊るす前提なので、背面に伸びる枝は切り落とす必要がある。ベース板の横に8ミリの穴を斜めに開け、木の枝の先端を細く削って差し込み、木工用ボンドで固定した。
だいたいイメージ通りに完成。まずは2階の工房にある柱に吊るしてみる。なかなかいい感じだ。
興に乗って家のあちこちに吊るしてみた。場所をとらないので、壁か柱さえあればOKだが、「居間には飾らないで」と妻から思いがけずダメ出し。
すでに台所横には、廃品のBSアンテナ利用の巨大なカエルが鎮座しているので、これ以上のカエルは無用、とのことらしい。
思いついて玄関ドアに吊るしてみる。内側外側どちらもサマになるが、出入りの際に木の枝が衣服に引っかかるだろうと、またまた妻からダメ出し。言われてみれば確かにそうだ。
玄関外に飾るとかなりのインパクトで、魔除けにもなりそうな雰囲気だが、ひとまず様子見。何かのイベントで一日限定ならいいかもしれない。
最終的な落ち着き先は、妻の提案で階段下の玄関ホール側手すり部分となった。動線の邪魔にならず、ドアを開けた正面にあるので、よく目立つことは確か。今後また移動するかもしれないが、しばらくはここに掛けておくことにしよう。
本来のトーテムポールは「家紋」のような位置づけで、魔除けや宗教的な意味はないらしい。偶然だが、8個のカエルはそれぞれ家族を暗示している。うまく収まった。