2016年1月15日金曜日

太陽集熱器の地震対策

 昨日の地震の不意打ちにより、問題点が露呈された太陽集熱器。余震がコワイので、転倒防止対策をさっそくやった。

 装置を作ったのは2010年秋で、その効果を実際に試したのは2011年の冬。無動力で安価。しかし、かなりの灯油代節減効果を確認している。
 重量5キロと軽いが、奥行き8.9センチに対して高さが90センチもあり、とにかくバランスが悪い。その性質上、南面の陽当りのいい窓台の上に置くのが必須条件なので、設置時に強い地震とぶつかると、落下する可能性が高い。
 居間の南窓は下端が床から90センチあるが、これまでそんなシーンがなかったのは、「冬季間の9〜15時限定」という設置条件と地震とが、たまたま一致しなかっただけのことだ。

逆光を避けて夜に撮影

 完全固定は難しく、陽が陰るとただちに撤去するという使い方からも外れる。あれこれ考えたが、単純で手っ取り早く、安全確実な「命綱方式」をとることにした。
 上端中央にあるビスをゆるめ、不要になった額縁から外しておいた吊り金具を固定。捨てる紙袋から外した丈夫なヒモをそれに通し、窓枠上の柱に直接止めたフックに引っ掛ける。
 毎日載せたり下ろしたりする際にひと手間増えるが、かなり大きく揺れても本体がフックにぶら下がってくれることを確認。まずは安心できる。
 実際の地震でどう働くか設置時に確かめたいが、そう何度も地震があってはタマラナイ、というのも本音。


 話が本筋から外れるが、作った当初24度あった吸込み口と吹き出し口との温度差は、今日測ってみたら16度まで落ちていた。
(吸込み温度24度→吹き出し温度40度)
 5年経って内部の黒い塗装が薄くなったこと、透明板の劣化、隙間の拡大、などが原因と思われる。そろそろ補修すべき時期かもしれない。