互いの健康を祈って再開を約束したが、出発前に玄関で写した写真をながめると、漠とした月日の流れを感じる。
4月中旬あたりから続いた、家族がらみのイベントが全て終わり、夫婦でちょっと気が抜けて居間のベンチで交互にうたた寝などしていたら、ピンポン鳴ってヤマトの宅配便が届く。何事かと大きな包みを開けたら、首都圏在住の娘から妻へのカーネーションだった。
生き方がマイペースで、普段ほとんど沙汰のない娘なので、妻がよほどうれしかったのか、思わず涙ぐんでいる。
我が身が子であり、同時に親でもあるのだとしみじみ感じた、このひと月であった。