2012年7月16日月曜日

自費制作CD

 昨日のライブ終了直後にボランティアスタッフの20歳くらいの女性から、「心に入ってくる歌声です。もしCDを出しているのでしたら、ぜひ譲ってください」と言われた。
 チカチカパフォーマンスで通りすがりの方からも最近同じことをよく言われる。大変励みになるありがたい言葉だが、残念ながらCD音源となると、過去の自主企画ライブの録音盤数枚くらいしかなく、最近は「ライブに勝る歌はなし」と思っていることもあって、録音すら録っていない状態だ。

 スタジオを借りて本格的なアレンジをプロに依頼し、何曲かを録音してCDに焼き、値段をつける。そんな行動が歌い手にとってはある種のステイタスのようになっているが、百万を超える費用を投ずる本の自費出版と同じで、正直あまり食指が動かない。そもそも投資する金がない。


 何十万もかける自費制作CDが何らかのきっかけになる可能性も否定しないが、限りなく自己満足の世界ではないか。本当に価値のあるものなら、街角で歌ったり、ネットで無料配信しているだけで拾い上げてもらえるはず、と信じている。

 ただ、著作権の問題とならないオリジナル曲をたとえば8~10曲まとめ、安い費用で自作し、路上で安価に販売することは可能かもしれない。生の歌を聴いてくれたうえで、さらにCDも欲しい、ということならば、こだわりを捨ててもよいのかな…、と思ったりもする。ちょっとした自分の記録にもなろう。
 頭を冷やして、しばし考えてみたい。
エッセイが連載中の雑誌、「オトン O.tone」の最新号が今月も出版社から送られてきた。今月号では昭和30年から4年間限定で発行された「穴のない50円玉」について書いている。1円札や5円札、穴のない5円玉についてもふれていて、これ以上ないレトロな内容となっている。