2012年7月31日火曜日

ライブ時間の限度

 6日連続の真夏日、つまりは30度を突破した。何でも15年ぶりの記録だそうな。幸いに、壁に繁茂したツタのおかげで、日中でも室内が30度を超えることは稀。エアコンも扇風機もないが、短パン姿で何とか凌いでいる。

 8月末の夏祭りイベントで歌わせていただく総合介護施設に10日ほど前、予定曲の候補リストをジャンル別に25曲FAXしたが、その返信が届いた。その内容が実に興味深い。
 6曲出した昭和歌謡系が何と5曲も採用。こちらの意向が全面的に受け入れられた格好だ。懐メロ系の8曲中4曲が採用。5割なので、これもよしとしたい。反面、ホーム長さんが切望したフォーク系4曲は、なぜか「神田川」のみが採用。洋楽系4曲、唱歌系3曲は全て却下、という意外な結果となった。


 今回の施設は年齢層の幅が20代から90代と、とてつもなく広い。いろいろな障害のある方を受け入れている関係でそうなるのだが、そうした場での選曲は困難を極める。
 返信FAXには採用10曲のほかに、「追加希望曲」なるリストが添付されている。これがPOPS演歌系を中心に、合計13曲。知らない曲、歌えない曲、歌いたくない曲など混在していたが、面白いので全曲を披露したい。

「川の流れのように」「島人の宝」「秋桜(山口百恵)」「精霊流し」「世界に一つだけの花」「吾亦紅」「酒よ」「大空と大地の中で」「まつり(北島三郎)」「星のフラメンコ」「シクラメンのかほり」「契り」「おまえとふたり」

 採用10曲を含めると、全体的に歌謡曲系が多すぎる印象がする。まるでカラオケ大会だ。唱歌や外国民謡を時折混ぜて変化をつけるのが私の得意とするスタイルだが、これでいいのだろうか。
 先方の希望時間は休憩なしの50分で、40分で12曲歌った前回より10分も長い。過去にストリートで連続65分、20曲近くを一気に歌ったことがあり、歌うこと自体は大きな問題ではない。だが高齢者を含む場合、経験的にライブ時間の限度は40分である。この危険ラインを超えると、健常者でもちょっと辛い。
 仮に希望通り歌うとするなら、15~16曲は準備する必要がある。採用は10曲なので、リクエストから5~6曲を追加、ということになる。
 過去に何度か歌った「川の流れのように」「大空と大地の中で」はまず決まり。「精霊流し」「世界に一つだけの花」「シクラメンのかほり」も歌えるが、どちらかといえば封印しておきたい曲。(理由は長くなるので割愛)
 お祭り系イベント向きで季節感を大きく損なっていず、しかも歌える曲をこの中からあと4曲選ぶ必要があった。

「島人の宝」「吾亦紅」「契り」「おまえとふたり」はできれば歌いたくない曲。(理由は同じく割愛)そうなると残るは「秋桜」「酒よ」「まつり」「星のフラメンコ」の4曲に絞られる。順に歌ってみたが、何とかやれそうな感じがした。
「吾亦紅」は電話でも「歌ってくれませんか?」と重ねて打診されたが、やはり無理そうだ。よい曲だと思うが、後半部の歌詞に心情的に受け入れ難い部分がある。そこだけを無言で流す手法もあるが、ボランティア弾き語りで、そこまで無理する必要があるだろうか。他の得意な方にお任せしたい。