以前に少しふれたが、これまでプリンタで印刷した紙をイラストボードに貼ってやり繰りしていた譜面台隠しを、別の発想で作りなおす必要に迫られた。
ストリートで歌う際、A4サイズの紙を3枚つないで案内板&譜面隠しとし、マイクスタンド兼用譜面台にぶら下げる方式は訴求力抜群だが、スタンドへの負担が大きく、どことなく印象が野暮ったい。歌っている途中に聴き手が看板を読みに間近まで迫ってくることも多々あり、かなりの圧迫感である。
電池式のPAはカメラの三脚を利用して設置しているが、下はガラ空き。マイクとは少し離れているので、ここに案内板を吊るしてはどうかと閃いた。
試してみると、なかなかいい具合に収まる。三脚なので、安定性も抜群。下が空いて間が抜けた印象もなくなった。
ところが、今度はマイクスタンドの譜面隠しが別に必要になった。なしでも歌には支障ないが、聴き手からの見映えはどうしても劣る。軽くて安く、丈夫で見映えがよいもの。そこで布製譜面隠しの登場だった。
最近作った中華Pad電子譜面台のケースと同じ厚手の布をベースに使用。下部にはエンジ色の布を帯状に二重に縫いつけた。ちょっとした和風茶房のノレン風だが、イメージは悪くない。チカチカパフォーマンスでは今後このスタイルで歌おうと思う。
PAの下に移動した案内板だが、ヒモの端部にポリカ波板の端材を小さく切って結びつけ、PAの取手に引っ掛ける方式を採用した。着脱が一瞬でできる優れモノだ。
ついでだが、100円ショップで見つけた点滅式の小型LEDイルミネーションを案内板の上部にぶら下げることにした。節電号令で薄暗い地下通りで、少しでも目立とうという、姑息な考えである。
うまく行ったら、クリスマス月間にこだわらず、ライブ中はずっと点灯したい。
《2014.6.11 追記》
この記事に対するアクセス数が非常に多く、おそらくは記事タイトルの「布製譜面隠し」によるものと思われますので、詳細を追記します。最新の状態は以下の通りです。
・サイズは幅210×高190。電子譜面に合わせたものです。
・背面に1ミリ厚のイラストボードをあて、布の上端を3センチ折り返したのち、全体を貫いてキリで穴をあけ、不要になった靴ヒモを通してぶら下げています。
・当初は上端折り返し部に割り箸を入れて下げていた時期もありますが、運搬時の電子譜面の保護をかねてイラストボード(厚紙)を裏に入れた、いまの形に落ち着きました。
・同様の手法で一般の譜面台にも応用可能と思われます。端布とミシンがあれば、作業はたやすいです。