ところが最近になって改修の終えたパネル材端部が壁から少し浮き上がってきた。乾燥による収縮が原因と思われるが、これを機に残りの腰壁部分も同じパネル材を貼り、全体を強固に固定してしまおうと考えた。
腰壁の高さから必要な長さを割り出し、3枚買えば足りることが分かり、材料は数日前に調達済み。置いてある手製のワゴンやカエルのオブジェを移動し、ついでに汚れた部分を掃除する。
まず最初にシンク左側の壁上部を5ミリ厚のハードボードで覆う作業をした。水がかかる部分なので、どうしても傷みやすい。新しいパネル材で覆う考えもあったが、ひとまずは手持ちの材料でまかなった。
固定はシンク上部のビスをいったん外して、そのまま利用することにした。
昼食をはさんで、腰壁を覆う作業にとりかかる。予定通りに進んだが、最後の最後でなぜか材料が5センチほど足りない。計算では足りるはずだったが、なぜかと考えてみたら、試算を1820長でやっていたせいと分かった。
この種の材料はたいてい1820(尺貫法でいう1間)を基準にカットされている。ところがこのパネル材はなぜか1790という中途半端な寸法で売られていた。3センチの差だから支障ないだろう…、と甘くみていたが、3本だと9センチで、それが土壇場での材料不足につながった。
本実加工された材料をはめこみながら施工するので、あとから追加することは困難。しかし、前回の工事で余った10センチほどの端材をサンプル代りにとってあったことを思い出す。
すでに日焼けして色が変わっていたが、充分に使える。カエルのオブジェを置くと隠れてしまう部分なので、これでよしとした。
シンク左の部分は多少の隙間があるので、あとでコーキングして防水塗料を塗ったほうが無難かもしれない。ともかくも暮れを間近にして、またひとつ片づいた。