自転車でのアウトドア生活をよくしていたので、灯油で点く火力の強い携帯ストーブが手元にあり、学寮の部屋の真ん中にそれを持ち出し、茹でるところからやった。
作り方は身体に染み付いているが、卒業してからは作る機会がなく、今日に至った。社会人になってすぐに結婚し、妻が料理好きだったので、自分でやる必要などなくなった、というのが本当のところか。
急に作る気になったのは、BS日テレで放送している「小さな村の物語~イタリア」という探訪番組で、美味そうなパスタを作るシーンがしばしば登場するから。
勤めで妻が昼に家にいず、昼食はたいてい自分で作るが、最近のレシピはラーメン→蕎麦→うどん→雑煮、といったワンパターン使い回し。ちょっと変化が欲しくなった。
自分のメモ代わりに、1人前のレシピを簡単に記す。
1)スパゲティ100gを、微量の塩を加えたお湯で7分茹でる。(茹で時間は袋に記載)
2)ウィンナー2本とピーマン半分を適当に切り、塩コショウと共にフライパンで炒める。(玉ねぎは学生時代から入れていない)
3)茹で上がったスパゲティ投入。チーズのみじん切りを少量加える。
4)炒めながらケチャップで味を整える。
休暇で家にいた妻にも試食してもらったが、「美味しいね」と合格点。ケチャップをもう少し増やしたほうがコクが出るかもしれない。仕上げに微量の醤油を加えると、香ばしさが増すかもしれない。次回への反省点である。
材料費はスパゲティ22円、ウィンナー50円、ピーマン7円、チーズ5円、合計84円で、5個入り300円のインスタントラーメンと大差ない。だが、茹で時間と炒め時間の合計で10分強を費やし、インスタントラーメンの3倍は調理エネルギー(電気)を使う。
とはいえ、ワンパターン化している昼食メニューの変化技としてパスタ類は悪くない。今後の構想として、味付けの変化や、パスタそのものを粉から作ることも考えている。人生の楽しみは、あちこちに転がっている。