まずは当初の予定通り、手持ちの三脚への取付けである。本体にはマイクスタンド用の取付穴がついているが、3/8インチと5/8インチのみ対応。(3/8はアダプターで調整)このままでは1/4インチの三脚には取付けできない。
そこで5/8→1/4のアダプターを190円で同時に購入。PA本体についていたアダプターを外し、こちらに付け替えた。
次に単3のエネループ電池6本を本体に入れる。三脚はエレベータ部分を上げずに使った。これでも高さがおよそ105センチあり、PAを載せるとさらに高くなって、使用には充分である。
使った三脚は中型カメラ用(日本製)で、耐荷重は不明。同じ型の製品だと1.5Kg程度なので、2.5KgあるPAだとオーバーということになるが、実際に載せてみた感じでは安定している。
5段ある脚を4段に縮めるとさらに安定し、その場合の高さが91センチ。それでもマイクスタンド使用よりかなり高く、このほうが安全かもしれない。(真似をされる方は各自の判断でお願いします)
さて、実際の音である。普段通りのミキサー経由と直結の両方を試してみたが、音が安定するのは断然直結方式だった。この点は同じローランド製のCM-30と正反対の結果。
マイク用とギター用の入力があり、ボリューム調整もそれぞれできるのはどちらも同じ。CM-30と違っているのは、出力値とリバーブをかけられることだが、このリバーブがなかなかよい感じである。これまでのヤマハVA-10のボーカル音とはまさに雲泥の差。ギター専用に作られたVA-10と比べること自体にそもそも無理があるが。
音量も充分なので、狭い会場ならわざわざ重いCM-30を運ぶより、ミキサーも不要なこのMOBILE CUBEでやるのが得策かもしれない。
歌っていて気分がいいので、昨日から今日にかけ、かなり長い時間歌い続けた。おかげで「チカチカパフォーマー」のイメージがじわじわ固まってきた。以前にCM-30を買った際に書いたかもしれないが、歌は場で変わり、さらにPAでも変わる。そんな予感のするPAである。
「乾電池PA体勢」に必要な機材一式を手持ちのショルダーバックにセットしてみたら、小物類も含めた一切が余裕で収納できる。これまで使っていたダンボール箱では一人での移動が難しい感じだったが、これならやれそうだ。
この1年近くずっと続けてきた機材軽量化の試み、今回のPA一式2.2Kg減量にてほぼ終わった。あとは実戦で試すのみ。ちょっと楽しくなってきた。