2010年6月14日月曜日

彗星のように出現

 大方の予想を裏切って?、サッカー全日本チームが勝った。W杯サッカーでは8年ぶり、これまでの2勝はすべて国内だったから、アウェイの地では初勝利である。価値ある勝ちだ。
 私同様のサッカー狂のはずだった妻は、旅の疲れもあったのか、試合開始1時間前になって、「眠いから寝るわ」と寝てしまった。つまりは、それほど期待されてなかったということ。

「練習でできないことは、本番でもできない」と、ずっと思っていて、スポーツでも音楽でもそれは同じと信じていた。だから自分の弾き語り活動では、本番前に「死ぬほど」練習している。
 しかし、もしかするとそれは、しょせんアマチュアの世界だけの話かもしれない。そんなことを感じさせる今回の試合結果である。
「練習でできないことでも、本番ではやれるのがプロ?」
 私しゃアマだから、一生懸命練習しますけど。



 勝利後のインタビューで、決勝ゴールの本田選手がいいことを言っていた。
「出られない選手もいるので、チームの一体感を得るために、もしゴールしたら真っ先にベンチに飛び込もうと、試合前から決めていた」と。
 そして彼はその通りに行動した。

「ビッグマウス」などと時に揶揄されてもいるが、実に泣かせる言葉だ。聞いていて、ぐっときた。物事の本質を本音でズバズバ語り、引退した中田選手に似た、あまり日本人にはいないタイプだが、浪花節的な部分もちゃんと持ち合わせている。
 中田選手の後継者は当分出てこないと思っていたが、彗星のように現れた。日本サッカーは、しばらく彼を中心に回転してゆくのではないか。
 ということで、居間の片隅に置いたケロすけも、大喜びしている。一昨日の夜遅くにやってきた息子は、初めてカエルをこの場で見て、一瞬たじろいだそうだ。
 置き場所について、ブログではこれまでふれていない。てっきり試作段階のウッドデッキあたりにあると思ったらしい。ところが、居間のドアを開けた突き当たり正面にデンと置いてあり、「やあ」とでも言いたげに、ニッコリ微笑んでいる。

 昨夜遅くに東京から戻った妻も、たった2日の不在だったのに、居間に陣取るケロすけに向かって、「ただいま」なんて声をかけてる。はやくも我が家のアイドル的存在なのだ。
 お客様を出迎える役目をさせようと思い、一時は玄関ホールにも置いてみた。しかし、居間の隅にいないとなんだかさみしい。ペットのように散歩もエサも必要ないが、そこにいるだけでなんだか心が温まる、家族のような存在になりつつある。
 彗星のようにやってきたアイドル、「ケロすけ」にぜひ会いにきてください。