しかし、心臓部ともいえる3本の腕を固定する三角形の台座が、かなり傷んでいる。支持棒もかなり垂直のゆがみが目立ち、手を加えるならいまだ。
3つのステンレスカップを使った構造自体に問題はないので、カップとそれを固定する木製の腕はいじらず、三角形の台座から下のパーツをそっくり新しいものに交換した。
支持棒はステンレスと木材をつなぐ方式をやめ、たまたま在庫があった90センチほどのステンレス被覆管1本でやることにする。
三角形の台座に関してはかなり悩んだ。これまでは5ミリのハードボードを使っていたが、経年劣化に不安がある。厚めの鉄板を加工するつもりでいたが、厚さが1ミリ以上ないと構造的に不安がある。鉄板のサビも問題だ。
あれこれ画策するうち、以前に棚を固定していたステンレス製のT字形金具が使えそうなことに気づく。
既存の穴だけでは足りないので、中心軸と固定用に新たに3つの穴をドリルで開けた。金属の加工は木材に比べるとかなり難易度が高く、2カ所も指を切ってしまったが、何とか終わった。このあと、ウッドデッキ材と共に木部の再塗装をする予定。
天気が悪いのでウッドデッキは以前のままだが、完成した風力計を仮固定してみたら、いい案配にクルクル回る。
ちなみに名前の「トリ」は、3を意味する「tri」が由来。4本腕の風力計は珍しくないが、3本腕の風力計はデザイン的にも優れていて、ほとんど見かけない。「BSケロすけ」に並ぶ我が家のランドマークのひとつなのである。