2010年6月23日水曜日

屋外木材の腐食

 相変わらずはっきりしない空で、ほぼ「エゾ梅雨」といってもいいような気候だ。本州の本格的な梅雨に比べたら、可愛いものだけど。
 そんなわけで、雨の間隙をぬってウッドデッキの補修作業を続けた。

 昨日処理したウッドデッキの柱部分は写真の通りで、いかにも痛々しい。腐食は左側にある手摺の一部にも及んでいて、こちらは腐食部を完全に切り取ると、手摺そのものが柱に取り付け不能となってしまう。一晩考えたすえ、手摺の半分だけを新しい材料に交換することにした。
 木材の独特の質感は好きだが、松系の材料の場合、10年も使っていると、どこかしらが傷んでくるのは避けられないようだ。
 車庫の梁は雨水の落とし場所の設計が悪く、作って7年で腐食が始まり、やむなく腐食部を全面交換した。同様にウッドデッキの床材も、屋根からの雨水が集中的に当たる箇所を、作って8年目に交換した。これらは、すべて松系の素材である。
 今回腐食した場所も屋根からの雨水が風で流れて繰り返し当たる部分で、この種の条件は木材にとって過酷らしく、ある間隔での全面交換はやむを得ないのかもしれない。


 だが、同じウッドデッキでも、今回交換対象になった床梁は、7本あるうちのたった1本だけだ。雨水が集中する場所ではなく、こうなると腐食する条件は、はっきり限定できないことになる。

 ただ、使う木材そのものに欠損があったり、節が多かったりすると、健全な木材よりも腐食しやすいことは確か。上の写真でも、最初からマツヤニによる欠損があった箇所がやられている。屋外に木材を使いたいなら、可能な限り上質な木材を使うことだろうか。
 今日は昨日抜けなかったウッドデッキ床材のビスを全部抜いた。ネジ頭がつぶれてドライバーが使えないので、ビス頭周囲の木材をV字形に掘り、ニッパやプライヤーでネジ頭を強く挟み、少しずつ緩めて取り去った。なかなか技術と根気のいる作業である。

 そのほか、こちらも10年使い続けたステンレス製の自作風力計を全面的に作り直した。ずばり、腐った手摺部に取り付けていたもので、修理するにはいいタイミングである。
 例によって手持ちの材料をやり繰りし、ほぼ完成。ウッドデッキ全体の修復終了後に取り付ける。これに関しては後日。