2010年6月29日火曜日

暑いリハ

 連続何日目だかの真夏日で、調べてみたら、南の熊本や長崎よりもはるかに暑い北海道。さすがにグッタリするが、今日は14時から、来月末に地区センターで実施のロビーコンサート(アトリウムコンサート)のリハーサルがある。前日にパッキングしておいた機材を積み込み、暑い中出かけた。
 一昨年買った新車にはエアコンが標準装備だが、これまであまり使ったことはない。しかし、今日はさすがに点けた。

 手早く機材を搬入し、さっそくテスト。先方のPAは大型で、本来は広い体育室で使っているとのこと。設置にも手間がかかるらしく、まずは持参した小さいPAから順にテストすることにした。
 ステージは通行の邪魔にならず、2方向を壁に囲まれた角を選択。2階吹き抜けの回廊からも見下ろせる絶好の場所で、直感的に音も良さそうな印象がした。


 5分ほどで設置完了。まずはストローク系の「カントリーロード」、じっくり系の「赤い花白い花」を歌う。音の残響時間は長過ぎず短すぎず程よく、その効果は予想以上。音量も問題なかった。普段は介護施設等で使っている簡易PAだが、結構能力は高い。
 ややハウリングする感じがしたので、担当のMさんとも相談し、ミニアンプの位置をいつものマイク横のやや後ろにし、椅子を借りて位置も高くした。ボリュームも60%から50%に下げる。

 続けて「夏の思い出」「さくら貝の歌」を歌う。そうするうち、図書室に本を借りにきた通りすがりの人や、体育室で運動をしていた人が音を聞きつけて、次第に集まってきた。みなさんロビー内の椅子に座り、じっと耳を傾けている。
 音が抜群によく、歌っていて気分がいいので、続けて「宗谷岬」「花」を歌った。リハーサルであることも忘れ、ついつい熱が入ってしまった。
 ロビーのあちこちで音をチェックしてくれていたMさんから最終OKが出て、リハーサルが無事に終了。あれこれ持参したが、結果として電源も不要の、最も簡易な機材で充分であることが分かった。
 天井高が軽く10メートルはあり、音の感じは札幌時計台ホールに似ている。試しにPAなしでも歌ってみたが、充分いける。いい空間だ。

 機材を片づけていると、最初からずっと聴いていた同年代の男性が近寄ってきて、「素晴らしい歌をありがとうございます」と声をかけてくれた。別の中年女性は、「あなたのことは知っています」と言う。聞けば、今年3月に近隣のカフェでやったシャンソンコンサートで見たのだという。
 お二人には7月と8月にこのセンターで実施予定のライブを告知しておいた。来てくれるかどうかは分からないが、単なるリハーサルで、通りすがりの人がこれだけ耳を傾けてくれたことに、大きな手応えを感じた。

 公共施設でのロビーコンサートは以前からの構想で、ヒントは先日自宅ライブでジョイントした美唄の谷さんからいただいた。谷さんは月例ライブを地元公共施設のロビーでやっている。
 私としては全くの手探り状態だったが、何とかやれそうな予感がしてきた。それにしても、コツコツ地道に活動していると、だんだん世界は広がってゆくものだと再認識。


 夜はフォークグループ猫と六文銭のおけいさん(四角佳子さん)のジョイントライブがフォーク居酒屋であるので、19時に家を出た。何かと忙しい日なのである。

 合計2時間半の中身の濃いライブを堪能。猫の常富さんの渋い声と、おけいさんの心に染みる歌にしびれた。6年前の及川恒平さんの時計台コンサートの折、何かとお世話になったおけいさんに、ようやく直接お礼を言うことができた。
 おけいさんは予想以上にスリムで長身。写真やCDだけでは分からないナマの感覚がライブにはある。