来週半ばが納期の仕事が入ったが、図面を送ってくれるFAXの調子が悪い。なぜか最初の1ページしか送信されず、電話して再送信を頼んでも、一向に送られてこない。再度電話してみると、先方は確かに送ったという。
先方はFAX機を買い替えたばかりなので、操作や設定に不慣れなせいか、はたまたこちらのFAXが買ってから15年以上も経ち、もはや寿命なのか、不調の理由がはっきりしない。
議論してもラチがあかないので、やむを得ず都心の事務所まで直接図面を取りに行くことになった。
休暇で家にいた妻を助手席に乗せ、相手先のビル下に車を停める。私は運転席に残り、図面は妻に取りに行ってもらった。30年近く前の開業当初によくやったやり方だが、いざというときに頼りになるのが、こうしたアナログ的手法。
帰り道、ホームセンターやスーパーに寄り道してちょっとした買物をし、2時間後に家に戻ってみると、何ということか、いま貰ってきたばかりの図面一式が、ちゃんと留守番設定のFAXで届いている。
FAXのタイムスタンプを見ると、電話でのやり取りのあったちょうど1時間後。もしかすると先方の機械が、「1時間後に送信」の時間差設定になっていたのかもしれない。とんだ骨折り損であった。
図面や画像をDXFやpdfなどの汎用形式にデジタル変換し、メール送信する技術が先方にあれば、この種のトラブルからは解放される。しかし、そのハードルは高いらしい。
FAXはすでに過去の送信手段だと私は思っているが、なかなか消えていかない大きな理由が、おそらくはこのあたりにある。
相変わらず気温が低く、今日も最高温度が1桁台の9度。今朝は明け方に4時間も暖房をつけた。
札幌の平年値を確認すると、いまごろは20度近くになるはずで、その差マイナス10度。地球上の二酸化炭素は確かに増えているかもしれないが、少なくとも温暖化などとは無縁の今年の寒さである。
それでも自宅周辺の空き地には、鮮やかな色のフキが育ち始めている。この時期の山菜には春のエキスが満載なので、今年も我が家の定番品、フキの佃煮を作るべく、手頃な細めのフキを10本ほど採取した。鍋でゆでて一晩置き、アクを抜いてから調理する。
美味しいフキの見分けかたは、茎が青いもの。赤いとアクが強すぎて、口には合わないようだ。