「旅先などで自由にパソコンを使って仕事をし、それをネット経由で納品したい」というのが、そもそもの発端。ディスクトップパソコンしかない現状では、急な仕事に対応できず、旅行もままならない。
仕事仲間ではすでに実行している人が結構いて、必要なものはだいたい把握していた。
1)ノートパソコン
2)無線LAN対応機器
3)無線LAN接続を可能にする契約
およそこんなところだが、詳しい情報を求めてGWに帰省中の息子に尋ねてみたら、「知らん」という素っ気ない返事。まあ、必要がない者にとっては、そんなところだろう。そこで一念発起、自分の力で情報をかき集めた。
まずはノートパソコンの調達である。ノートパソコンは高い、と決め込んでいたが、いつも利用している中古パソコンショップのサイトをチェックすると、かなり高性能の品が、23,800円という手頃な価格で売られている。しかも、無線LAN接続に必要な機器が内蔵されているという、願ってもない条件。
問題はWindowsであることで、マックはないかと調べてみたら、同程度の品が7万円弱で、二の足を踏んだ。
自宅以外の出先で仕事をすると仮定し、現在主にマックでやっている仕事が果たして手持ちの古いWindowsソフトで代行可能かどうか、あれこれ調べてみた。
すると、現状のファイルのバージョンを下げて保存し直せば、何とか対応できることを発見。ある程度の手間さえ惜しまなければよいのだ。一晩考えて頭を冷やしたが、結局買った。
およそ4年前の東芝製中古品だが、以下のような性能である。
・Pentium-M760_2GHz
・HD40G/メモリ1.5G/液晶15.0TFT
・FD内蔵/DVD±RW&RAM内蔵/無線LAN対応
・WindowsXP Pro付属/ACアダプタ付属
さすがにHD容量は少なめだが、Windowsで動画はやらないので、私にはこれで充分。液晶やOSはいま使っているWindowsと同等で、クロックやメモリ、無線LAN、光学ドライブなどは、いずれも現状より性能アップである。もしかすると今後Windowsはこちらがメイン機になるかもしれない。
さらには、私の加入しているYahoo!にも無線LANスポットがあり、月額525円で利用可能。こちらはマグドナルドの店舗が利用できるので、かなり範囲が広がる。
出先でも仕事ができるようになると、今後行動範囲が広がることは確実。カミナリが落ちてモデムが壊れても、近所のスポットに走れば仕事の納品は可能になり、緊急時対策としても有効だ。時間に余裕のあるいまのうち、少し先を読んだささやかな投資である。
取引先からの図面入稿をFAXではなく、メールにしてもらうなど、まだまだ課題は残っているが、ちょっとした夢だった「どこでもいつでもオフィス」が、いよいよ現実味を帯びてきた。