しかし、昨日になって、何もしていないのに留守録が勝手に再生されたり、はてはどのスイッチを押しても、すべて留守録設定に変わってしまうという異常事態。もはや寿命である。
調べてみると、4年前に留守録機能が壊れ、6,000円強を払って修理している。症状から察して、かなりの重症。安いものだと1万円でFAXが買える昨今では、すっぱり買い換えるのが懸命な選択であろう。よくぞ15年も働いてくれた。
今年になって、メインパソコン、プリンタが壊れた。昨年暮れには、暖房ボイラも修理した。不思議なことに、仕事がないときはモノはあまり壊れないが、仕事があると狙い済ましたようにモノが次々と壊れる。実に収支がうまくできている。
次なるFAXをどうすべきか、かなり悩んだ。図面をDXFなどのデータでいただけないかと、最もFAXでの依頼が多い取引先に頼んでみたが、それは大元のハウスメーカーが許さないと、あっさり却下。
図面をスキャンし、画像データに変換する方法もあるが、こちらも技術的に難しそうだった。(あくまで「先方が」である)
FAXデータをメールでもらえるサービスも存在する。初期費用が2,625円で、あとは無料。決定的な手段のようだったが、11桁の特別な番号があてがわれ、受信は可能だが、送信はできない。送り手側FAXとの相性不安もあり、こちらも決心がつかなかった。
結局むこう10年は使えるであろう新しいFAX機を買うという、月並みな結論に落ち着いた。アナログ的手段であるFAXはいずれ消え去る運命と信じているが、取引先にそれを強いることはできない。
新しいFAX機の条件は厳しく、以下のようなものだった。
・感熱紙対応
(ランニングコストが高く、用紙スペースが邪魔な普通紙タイプは不可)
・B4サイズ対応
(仕事の図面は細かいので、A4では読み取れない)
・自動FAX受信機能
・留守番電話つき
・ナンバーディスプレイ対応
・留守録転送機能つき
・ドアホン対応
どれも仕事で使うには必須の条件で、このすべてを満たすFAXは、市場にひとつしか存在しなかった。最近は「A4普通紙」がごく一般的なFAXなので、条件があまりに厳しすぎた。存在したこと自体が奇跡のようなものだ。
その「たった1機種」とは、「サンヨーのSFX-DK13」。すでにアマゾンで注文済みで、早ければ火曜にも届く。
唯一の不安は、いま使っているパイオニアのドアホンシステムとの相性である。機器の仕様を調べてみたら全く同じなので、理論的には使えるはずだが、もし使えないとなると、さらなる出費を強いられる。
無事に使えた場合、現在FAX機と電話機が混在している複雑な電話周りを、FAX機だけで済むよう、機器を整備するつもり。セットアップ作業にまた時間がとられるが、今年はこうした雑事に振り回される運命のようだ。