2010年5月7日金曜日

父の三回忌

 父の三回忌を無事に終えた。親の法要は生きているうちの子の務めである。

 開始は午後1時だったが、休暇をとった妻は、前夜から準備した煮物の仕上げ等に忙しい。私も1年前の一周忌の際に書きとめておいた法事収支リストを元に、細々した品を準備。11時に家を出て、まずは予約してある供花と寿司をとりに近くのスーパーに行く。
 ところが、ここでとんだトラブル発生。数日前に予約してあったはずの寿司12パックが、全く出来ていない。妻の勤めるスーパーのデリカ部に頼んだのがアダになり、身内の依頼という気のゆるみからか、責任者がすっかり忘れていたらしい。

 別のスーパーで調達しようかと思ったが、すぐに作るという言葉に、渋々待つことにした。結局出来上がって店を出たのが、30分遅れの11時半。


 実家に到着したのが12時過ぎで、どうにか法事には間に合ったが、冷や汗ものである。ちなみに、花とお坊さんの手配にヌカリはなく、お坊さんに至っては、予定より15分も早く来てくれた。
 すでに参加者全員がそろっていたので、早めに読経を始めていただいた。

 およそ45分ほどで滞りなく法要は終わり、お坊さんをお見送りしたあと、簡単な会食を全員でとった。
 小雨はパラついたが、まずまずの天気。施設にいる母は不参加だったが、いちおうは法要の責任者であるので、無事に終えて正直ほっとした。
 久しぶりに姉妹兄弟全員がそろったので、今後の実家の管理など、大事なことをあれこれ話し合う。基本は「義務も責任も配分も平等に」で、これは父が亡くなったときからの、私の強いポリシーである。
 七回忌のこともチラリと話題にのぼったが、4年も先のことはよく分からないね、それまで生きていられるかどうかも、などと話は流れ、まずは施設にいる母の余生を見守り、そして見届けることだろう、ということに落ち着いた。

 午後3時過ぎに解散。帰りの車の中でどっと疲れが出て、帰路途中にある焙煎珈琲カフェ「宮田屋」にしばらくぶりに立ち寄り、熱いコーヒーを胃袋に流し込む。おかげで生き返ったような気分になった。
 家に戻り、パソコンを起動させてメールをチェックすると、仕事が2件も入っていた。1件は週明け納品だが、もう1件は先週納品分の修正で、できれば16時までに納品して欲しい、とある。
 時計を見ると、すでに17時半近く。携帯を確認すると、同じ依頼主からの着信が2本も溜まっていた。マナーモードにしておいたので、気づかなかったらしい。
 簡単な内容だったのですぐに修正し、20分後にはメール送信。同時に携帯でおわびを兼ねた連絡をとる。何とか先方の業務に穴を開けずに済んだ模様。
 あわただしい一日がこうして暮れてゆく。