すぐに校正のpdfファイルを送ってもらう。内容はかなり煩雑だが、数は2件なので、何とかなりそうだった。しかし、都合2回の校正で修正した箇所が、結局元に戻ったりし、ほとんど迷走状態である。発注側も中間代理店も、かなり疲弊した印象だ。
未明まで作業して、ただちに送信。予想通り、パンフレットは連休をまたいだ作業だったようで、おかげでこちらも大半の連休がつぶれた。しかし、自宅が仕事場の身なので、おそらくは発注側ほどの疲労感はない。ここが自由業の大きな利点か。
今日は法事のために熊本から来た姉と山口から来た姪とその子供、それに兵庫から来た甥が合流し、母の暮らす施設を慰問に行く日だったが、案内は実家近くの長姉にまかせ、ひたすら仕事にまい進した。
昨日請けた新規の仕事で、同じ関東地区の取引先からのもの。当初は一人だった担当者が、いつの間にか3人に増えていて、それすなわち、窓口が3つに増えたことを意味する。
余程こちらの仕事ぶりが気に入られたのか、はたまた他の下請け業者の対応が悪いせいなのか、当分仕事に追われることは確実で、いよいよ多忙時に仕事を代行してくれる助手の育成を、本気で考えなくてはならないかもしれない。
夕方までに仕事は終わらせ、その後実家にいる姉に手土産を渡しがてら、しばらく会ってない甥の顔を見に行くことにした。(仕事の都合で、甥は法事には不参加)
甥に会ったのは、確か脱サラして北海道に戻った直後。およそ30年ぶりだが、幼い頃の面影はまだ残っていた。当時は小学生だったが、いまや36歳の立派な大人で、すでに結婚して子供もいるらしい。月日の流れは早い。
あれこれ話すうち、1歳ちょっとの姪の子にすっかりなつかれ、いつの間にか膝の上にすっぽり上がり込んできた。
実は昨日の法事でもかなりなつかれたのだが、忙しいので、あまり相手はしてやれなかった。母親である姪は、「初対面の男性にはいつも人見知りするのに…」と驚いている。
数えてみたら4親等で、私と少しだけ血がつながっている。何か相通ずるものがあるのかなと、膝の上で甘える幼子を、とても可愛らしく感じた。
18時になったのを潮に、「みなさん、またいつか元気でお会いしましょう」と声をかけて別れた。法事の準備は忙しく、時に煩わしいが、こうした得難い人の輪と和が自然に広がる。そう捨てたものではないぞと再認識した。