かなり前に製造中止とかで、使い古しの中古でも最低8,000円、受け皿つきだと15,000円前後、受け皿つきの未使用品の場合、50,000〜80,000円という、トンデモナイ落札価格にぶちあたった。
機関車のように重厚な鋳物製なので、インテリアとしても人気が高く、やはり限りなく骨董品の部類である。
大きさによって5種類あるらしく、私の持っているのは下から2番目のNO.1型。過去に喫茶店で、NO.2とNO.3の大型サイズを目撃したことがある。
操作性の面で特にプロの評価が高く、当時このミルを使っている珈琲専門店は結構あった。いまでは電動ミルが主流だが、電動ミルはモーターの熱が珈琲の味に微妙に影響する、という説があったが、いまは改良されているだろうか?
ネット上で見つかる多数の品の大半はハンドルの色が赤だが、どういうわけか私の所有する品はハンドルが黒。この黒ハンドルの品を持っている人は、いまのところネット上では、たった一人だけ。
1980年以降はサルタ社が買収し、ハンドルが木製に替わったとか。スポング社製にも一部に木製ハンドルの品があるらしい。黒ハンドルがどのくらい存在するかは不明だが、希少価値であることは確実。
複数コレクションしている方もいるが、私は1台で充分だ。一部にサビはあるが、幸いに内部はきれい。「生涯現役」の骨董品として、ずっと使い続けたい。