2008年12月31日水曜日

年一度のゼータク

 朝から猛烈な雨と風。道路は春先のようにグズグズのぬかるみで、全く忙しい天気である。定まらぬ経済や政治を象徴するような年の暮れ、といったところか。
 妻は明け方4時から起き、一年で最大の書き入れ時であるスーパーの勤務へと暗いうちから出かけた。大晦日の買い出しは私の担当と決まっているので、雨の少し収まった15時過ぎに歩いて出かける。


 不景気を反映してか、店はあまり混んでいない。メモを元に売り場を回り、目的の食材を見繕う。
 直前の調査で元日の祝い箸が足りないことが分かり、こちらをまず調達。ロゼワインの手頃な小瓶を見つけ、元日の乾杯用にこちらも買う。そのほか、この時期に定番の酒のツマミやら菓子類、そして生寿司3人前パックを購入。

 家に戻ると、例年帰りが19時近くになるはずの妻がなぜか家にいた。いつになく仕事が早めに片づき、同僚の車で送ってもらったそうで、時計はまだ16時半。白いニゴリ酒とアワビが、妻から私への「お年玉」として用意されていた。持つべきものは古女房でアル。
 びしょぬれになったズボンとジャンパーをボイラの上で乾かし、買ってきた食材をまとめてカゴの中にセットする。左のカゴが菓子類で、右がツマミ類。これに入りきらない分もあるが、いずれも普段はまず食べない我が家にとってのゼータク品。
 このカゴから好きな物を好きな時間に取り出し、食べて飲む。これだからいくつになっても正月は楽しみなのだ。


 大晦日の夕食は生寿司とソバ、そして息子からのカニと、このところ決まっている。すべての準備は終えた。年に一度の大イベント(我が家にとっての)が、いよいよ始まり始まり。