2008年12月10日水曜日

まだまだ現役

 落雷による停電時に、炊事に使おうと思って結局使わず、ずっとそのまま居間の片隅に置いてあったアウトドア用石油ストーブを、久しぶりに点火してみた。
 マンションに住んでいたころは、室内でジンギスカンをやるときには、もっぱらこれを使っていた。しかし、新居に越してウッドテラスに常設外いろりを作ってからは、一度も使っていない。万が一、石油がもれてはいけないので、玄関土間の上で着火した。
 かなり間隔が開いていたので不安だったが、あっさり点火した。さすがはスベアだ。


 この石油ストーブを買ったのは、19歳のころ。自転車で野宿の日本一周をするための装備として、バイトでコツコツためた金で買った。確か7,000円前後はしたと思う。スウェーデン製スベア社の高級品で、実際に日本一周に携行し、大半の炊事にこれを使った。
 結婚してからもキャンプや登山を中心に使い続けてきたが、酷使がたたり、石油注入口から石油が漏れるようになった。

 捨てるに忍びなく、買った店(札幌・秀岳荘)にもちこんだら、タダに近い料金で修理してくれ、傷んだ部品もすべて交換してくれた。保証書も領収書もなく、ただ「この店で買ったんです」という私の言葉だけで、アフターサービス扱いをしてくれた。いまどきこんな良心的な店もある。
 その後、漏れは直って40年経ったいまも現役。もっと機能的な新製品もとっくに発売されているが、まだまだ使える。
 非常時に備え、電気に依存せずにいつでも外いろりで煮炊きができるよう、床下には炭10Kgを備蓄してあるが、屋外での調理が難しい冬に万一の災害が起きたら、やはりこの石油ストープが頼りになる。(石油は常時灯油タンクに備蓄がある)
 圧力式なので火力は非常に強く、米でも焼き肉でもOK。明日は何が起きるか分からない昨今、今日の試験点火成功により、精神の落ち着き場所がまたひとつできた。