ブロックの粉砕とその隙間を詰める小砂利の充填までは終わっているので、残すは仕上げのみ。以前に花壇の枠に使ったレンガのかけらを写真のようにハンマーとタガネ(100円ショップで入手)で細かく砕く。下にはブルーシートを敷き、漬物石を台にすると簡単に割れる。
あとで妻に確かめたら、漬物石は関東で暮していた30年近く前から使っているそうで、「どこで拾ったの?」と妻に尋ねても、「忘れた」。しかし、当時も間違いなくこの石で白菜漬を冬には漬けていた記憶がある。物持ちのよいことよ。
砕いたレンガ、すなわちクラッシュレンガをシート毎持ち上げ、砂利の一番上にふりまく。あくまで「化粧砂利」の位置づけなので、表面に目立つようにするのだ。
クラッシュレンガは市販もされているが、小さなバケツ一杯で600円近くもする。割れたレンガを捨てずにとっておき、自分で加工すればタダ同然。写真の分でおよそレンガ1個分ほどで、新品を買ってきて砕いたとしても、80円前後か。
クラッシュレンガをこのように砂利と混ぜて敷いたり、時にはモルタル表面にまいて均したりするのは私の好きなデザイン手法だが、図面に記入して職人に頼むと、一様にイヤな顔をされる。面倒で手間ばかりかかり、割に合わないからだろう。
これまで何度か設計図に折り込んだことがあるが、まともに仕上がったためしがない。こればかりは職人をあてにせず、コツコツ自分でやるのが一番きれいに仕上がる。
車庫床の補修作業はこれにてひとまず終了。割れたあとはこのように補修をした痕跡をあえて残したほうが、住まいの歴史が感じられて好ましい気がする。車の出入りもスムーズになったので、モルタルで表面を固めるのはしばらく様子見としよう。