2008年10月20日月曜日

クロスオーバー環境

 いまさらだが、ずっと使っていたブラウザ「Netscape」からの完全脱皮を試みている。Netscapeを使い始めたのは、インターネットを始めた1995年暮れから。つまり、マックに限れば、13年もの長期間使い続けていることになる。
 当時はブラウザといえば「Netscape」と「Mosaic」くらいしかなく、私はNetscapeしか使ったことがない。数年たってから現在Windowsで定番の「Explorer」がマックにも登場した。

 当時のNetscapeはバージョン1、つまり出たばかりだった。いまはMacOSX対応、バージョン7を使っているが、開発はとうの昔に終わっていて、すでに過去のブラウザ。いまはFireナントカとか、Gooナンタラなどのよく分からない最新式のブラウザが次々と開発されていて、まさに使い放題。
 それでもずっとNetscapeから離れられなかった最大の理由は、「メール機能が内蔵されているから」。この便利な機能あったから、かの有名な「Outlook」とやらのお世話にも、一度もならずに済んだ。
_ブラウザの機能としてはすでに時代遅れなので、新しい技術を使ったサイトにアクセスすると、満足に表示されないという不都合がいろいろと起きる。やむを得ず、Windowsからそれらのサイトを閲覧することもしばしば。
 それでもじっとガマンして使ってきた。13年も使っていると、たかがブラウザでも、愛着らしき感情がわいてくるから不思議。

 ところが最近になって、メインプロバイダとして利用しているYahoo!の機能が充実してきた。最低限の4メガADSL契約で、毎月支払う額はインターネット電話料も含め、わずか4,000円弱。この中に300MのHP容量、2Gのメール容量、1Gのフリースペース、その他個別のスケジュール表やアドレス帳、ノートパッド(メモ帳)、ブックマークなど一切が含まれていて、まさに至れり尽くせり。
 これらの機能がパソコンの機種やブラウザの種類を問わず、ネット環境さえあれば世界中からアクセスし、いつでも管理可能という、恵まれた状況になっている。

 この一年、パソコンはWindowsとマックを作業用途により、随時使い分けている。たとえば3D-CGとビデオ編集はWindows、音声編集とCGレタッチ、そして本の編集とメールはマックという具合だ。
 こうしたクロスオーバー環境となると、HPやブログの更新、スケジュール管理やメール送信などの汎用作業は、思いついたそのときオンになっているパソコンでただちにやりたい。それが最も作業効率がよく、優れた発想がただちに反映されるというものだ。
 この1年でスケジュール管理とHPメンテナンス、ブログの管理、そして原稿書きまでは、すべて前述のYahoo!提供のツールに移行した。最後に残った牙城がメール管理なのだった。
 メールに密接に関わるアドレス帳はすでに大部分をYahoo!に移したが、ついに今日からメール管理そのものを、順次Yahoo!メールに移行させることにした。

_メール管理をYahoo!に完全移行した場合、全く不安がないわけではない。あくまで「ネットが接続されていること」が大前提だから、何らかの理由、たとえば先日のカミナリによるADSLモデム故障のように、一時的にネット環境が損なわれた場合の対策を頭に入れておく必要がある。
 幸い、ADSLモデムがダメでも、マック内蔵モデムによるダイヤル接続の手段があることも今回知った。あらゆる部分で、作業環境を進化させる条件が整ったということだ。