2008年10月13日月曜日

キロロ紅葉狩

 休暇の妻と共に、3年ぶりに紅葉狩ドライブと洒落た。数日前からネットで天候や紅葉の具合を調べ、この日のために仕事も前日までに片づけた。
 毎年秋には夫婦で紅葉狩ドライブに行くのが恒例だった。二人とも10月が誕生月なので、合同の誕生イベントもかねている。しかし、2006年初頭に父が倒れてからは、どうにも気が落ち着かず、ずっと行ってなかった。

 二人して寝坊したせいで予定を少し遅れ、午前11時15分に車で家を出る。どこに行くか直前まで迷ったが、妻の友人の勧めもあり、赤井川村のキロロ温泉に行くことにした。
 ネット情報では紅葉も見頃。途中の朝里川温泉までは過去に何度か行ったことがあり、運転に迷う心配もない。
 天気もよく、燃えるような紅葉ロードを飛ばして、休憩なしで12時半に現地到着。軽自動車に代えてから初めての本格的な山道で、車の調子がやや不安だったが、アップダウンも何のその、予想をはるかに超える快調な走りであった。
 自宅からの距離はおよそ60キロ。1時間20分で着いた。


 まずは温泉に入る。HPから印刷した割引券を使い、一人940円の日帰り入浴料が620円に。借りると一人310円かかるタオルセットも、ちゃんと二人分持参。シッカリモンですな。

 連休で紅葉も見頃というのに、温泉は閑散としている。浴場もお湯も非常にきれいで、満足できるものだった。
 ただ、露天風呂の場所が分かりにくく、かなり探した。一度外に出てからさらに別のドアを開けて屋内に入り、階段をぐるっと降りるとようやく露天風呂への扉がある。広い浴場には私一人だけ。
 あとで妻に聞いたら、女風呂も露天は妻一人だったとか。紅葉に囲まれた風呂を独占できたのは、悪くない気分だったが。


 合計3度も入り、充分身体を暖めたあとは、ホテルのレストランで食事。現地の小麦を焼いたというサンドイッチ風料理を食べる。
 食べ終わると2時過ぎ。どこかにあるというゴンドラに乗り、高い位置から紅葉を見ようと場所を聞いたら、さらに奥だいう。車で行ってみると、冬はスキーゴンドラとして使っている施設を夏季も運転しているのだ。
 ここでのリフト代が往復で一人950円。あとで分かったが、片道を歩く手段もあるらしい。しかし、山歩きの準備をしていないので、今回は無理。
 4人乗りのゴンドラに妻としっぽり二人で乗り込む。片道20分くらいで、結構長い。ここからの起伏に富んだ変化のある眺めは絶景。950円の価値はある。


 頂上はかなりの高さで、非常に寒い。寒暖計は4度だった。霧も深く、湯冷めしそうなので早々に引き上げる。データによると、標高1180m、標高差610mとか。どうりで寒いはず。
 途中、ゴンドラの中で写真を撮り合ったが、外の紅葉とゴンドラ内人物の露出を両方合わせるのは、なかなか難しい。何枚も失敗し、どうにか納得できる写真を得た。


 麓に降りて、新車の前でもう1枚写す。トレードマークのハンチングに買いたての縦縞のシャツ。たかが軽自動車だが、20年ぶりの新車は、やはり素直にうれしいのだ。時計は3時半過ぎだが、陽はすでに陰ってきた。ちょっと名残惜しいが、帰路に着く。
 行きでチェックしておいたルート沿いの気になる店のうち、キロロ近くのソーセージショップにまず寄る。今夜のツマミ用に500円の荒挽ウィンナーと、リース用のドライフラワーを350円で購入。この日の現金支払いはすべて妻。私はガソリン代を持ち、運転手として労力提供となった。
 さらに途中、小樽の安売り海鮮ショップに寄り、食材を調達する。辺りはもうすっかり暗く、「非日常どっぷりから、だんだん日常に戻ってきた」なんて妻が言い始めた。
 18時に無事我が家に到着。寄り道したせいで、全走行距離は125Km。今日は燃料計と積算距離計を使い、燃費を正確に算出してみたが、全体では約18.5Km/L。下りが多い帰路では21Km/Lといういい数値が出た。

 今回のドライブは、遠距離での新車の乗り心地や性能チェックも兼ねたものだったが、市街地や山道の入り混じったルートとしては、まずまずの性能であることを実感した。
 いろいろな意味で英気を充分に養うことの出来た、得難い一日であった。