2017年9月21日木曜日

タブレットを安全に処分

 液晶ガラスが割れて使えなくなった2台目のタブレットPCを処分することにした。問題はデータ流出の恐れのあるタブレット内の個人情報である。
 PCの場合、Macならシステムディスク等からハードディスク全体にゼロを3度以上書き込むことにより、ほぼ安全な状態にできる。Windowsの場合、この種のソフトがシステムで準備されていないので、機械的にハードディスクを取り出して廃棄してきた。
 タブレットPCを廃棄したことは過去にないが、本体をハンマーで破砕する手段がまずある。しかしこの場合、小型家電リサイクル法で資源を再利用することが困難になる。
 ソフト上からデータを消去することは難しくなく、「設定」→「バックアップとリセット」→「リセット」を選ぶだけ。しかしこれではデータの目次が消えただけで、内部情報は盗まれる危険性がある。

 どうにか安全に処分する方法はないか考えたすえ、やはりタブレットを分解して情報の入ったストレージ(ROM)を強制的に取り出すことにした。


 本体を裏返し、隙間から細いマイナスドライバーを差し込んでこじると、割と簡単に裏蓋は開いた。一番大きて目立つのがリチウム充電池。分解中に電気的なトラブルがあってはいけないので、まずこれを外す。
 テープで止めてあるだけなので、取り外しは簡単。接続ケーブルはハンダ付けされていて、ニッパーで切断した。

赤枠部分がストレージのあった場所

 次にデータが格納されているストレージ(ROM)を探すが、なかなか見つからない。PCは過去に何度も分解しているので、パーツ類のおよその外観や位置は把握しているが、タブレットを分解するのは初。
 それらしきパーツをひとつずつネットで検証し、「29F16B08CAME1」というパーツが目的のストレージであることをようやく突き止める。細いドライバーで周囲をこじると、簡単に外れた。


 バッテリーとストレージ以外のパーツは元に戻し、裏蓋を閉じる。表側の割れたガラスにはガムテープを貼り、注意書きを記載した。

 本体は小型家電リサイクル法に基づき、近くの出張所にある専用ポストに投入。リチウム充電池はヤマダ電機の専用箱へ、ストレージは破砕して燃えないゴミで処分することにした。
 初めてのタブレット処分、かなり手こずったが無事にやれそう。