2017年9月17日日曜日

じわじわ乗った

 市内の町内会敬老会で歌った。断続的に続く9月敬老ライブの5本目。上旬にやった路上ライブを加えると6本目となり、しかも木曜から続く4連続ライブの最終日で、さすがに心身の疲労が溜まっている。
 依頼はネット経由だった。このところ町内会からの依頼が続いているが、役員の年齢層が若くなってPCを操作できる人が増え、ネットで積極的に情報収集をしているらしい。検索にかかりやすいHPで詳細な情報公開をしているので、頼みやすい環境は整っている。

 会場は地域の町内会館だったが、よく呼ばれるデイサービスに行く道沿いにあり、場所は知っていた。11時から始まる懇親会の余興で歌って欲しい、というのが先方の希望だったが、アルコールを伴う宴会の余興は以前から苦手としている。
 開始直後ではなく、食べ物やお酒が一段落した30分後から歌い始めることを提案し、了解を得た。
 11時少し前に到着。控室は2階だったが、タイムロスを短くするべく、機材をセットして備える。11時25分に迎えがやってきて、機材を階下の会場に下ろし、手早く設営して11時30分から歌い始めた。

 場はすっかり盛り上がっていて、完全な宴会モード。1曲目には歓声が湧いたが、以降はノレンに腕押しの反応。後半のリクエストタイムでじょじょに盛り返し、リクエストが止まらなくなる。予定を大幅に超え、1時間15分で21曲を歌った。


《セレクトタイム》
「高校三年生」「少年時代」「人生いろいろ」「埴生の宿」「矢切の渡し」「思い出のグリーングラス」「恋のしずく」「バラが咲いた」「つぐない」

《リクエストタイム》
「積木の部屋」「あずさ2号」「おやじの海」「青春時代」「五番街のマリーへ」「好きですサッポロ」「愛燦燦」「夜霧よ今夜も有難う」「あんたのバラード」「いい日旅立ち」「また逢う日まで」「高校三年生(アンコール)」
 歌い始めて思ったが、開始時間はもう少し遅らせるべきだったかもしれない。参加者は会話や飲食にまだ忙しく、ゆっくり歌を楽しむ気分には至ってなかった。男性の比率が50%以上もあって、進行の難しさに拍車をかけた。

 構成には悩んだが、同じく町内会の集まりだった3日前の介護予防事業のセットに準じた。しかし、内容が女性向けで、おとなしすぎた印象。宴会のBGM程度にはなっていたかもしれないが、共に盛り上がる雰囲気とはとても言えず、1曲終わるごとの拍手もまばら。じっと我慢のライブが続いた。


 叙情系の曲は難しい感じがしたので「星影のワルツ」は飛ばし、「バラが咲いた」はストロークで歌った。このとき時間は11時50分あたり。飲食や会話の一段落した方が、少し耳を傾けてくれるようになる。
 この機を逃してはならじと、予定を早めてリクエストタイムに入ることを進行のMさんに提案。ただちにリクエスト一覧が会場に配られた。状況次第ではMさんにメッセンジャー役をやってもらうことになっていたが、これがなかなかうまく運んだ。

 以降、途切れることなくリクエストが続き、手拍子や共に歌って参加する方も相次ぐ。前半の沈滞ムードを吹き飛ばす勢いだった。
 終了時刻の12時30分を迎えてもリクエストは止まらず、その時点で受けていた2曲をもってお開きとさせていただくことに。
 最後に「また逢う日まで」を全員で賑やかに歌って終わるはずが、場が一向に収まらない。
「もう1曲、みんなで歌える歌をぜひに!」との声が上がる。全く予定になく、場から自然発生した「真のアンコール」である。
 さすがに何を歌うべきか迷ったが、これまた場から「高校三年生」の提案がある。最初に歌っているが、ここは流れに任せるべきだった。サビの部分をハンドマイクを回しつつ、参加者が順に歌うという趣向で、フルコーラスを歌いきった。

「また逢う日まで」を歌ったあたりで、会場からお捻りが届く。先日のケアハウスに続くもので、稀なことが短期間にこうも続くとは驚きだ。
 当初はどうなることかと思ったが、終わってみれば大団円。困ったときに、やはり頼りになるのがリクエストである。