2017年8月22日火曜日

建築専門書の処分

 建築デザインの事業開業当時に買った建築系の専門書を処分することにした。買ったのは30年くらい前のこと。事業が軌道に乗り始め、運営資金にも余裕が出始めたころだった。
「建築設計資料集成」という名のその本、日本建築学会の専門委員会がてがけたもので、80年の歴史を持つバイブルのような位置づけだった。
 20代に買った分冊を3冊持っていたが、内容が古くなって改訂版が出たのを機に、全巻をまとめて買った。はっきりしないが、当時でも20万近くしたと思う。

 建築に関することは一通り載っていて、インターネットのない時代はかなり重宝したもの。しかし、この10年ほどは一度も開いていない。すでに改訂版やコンパクト版が出ていて、内容的にも古い。今後使うことはないと判断し、処分することにした。


 ネットオークションに出すことも考えたが、調べても出品例がなく、売れない予感がした。残るは新聞の「あげます」コーナーに掲載してもらうか古紙業者に出すかだ。

「あげます」コーナーも反応はないことが予想され、いよいよ古紙リサイクルかと腹を決めたとき、ネットで専門書を重点的に買い取る業者「VALUE BOOKS」を見つけた。
 5冊以上なら送料無料で宅配業者が引き取りに来てくれ、万一値段がついたら指定口座に振り込んでくれるという願ってもない条件。こちらのやることは売りたい本を段ボール箱に入れ、ネットで申請するだけだ。
 近隣のスーパーへ買物に行ったついでに、全11冊が入りそうな段ボール箱をもらってきた。ざっと掃除してから緩衝材で補強し、梱包する。測ったようにぴったり収まった。
 大切に使ったので状態はよいが、何せ古いので値段がつくかどうかは微妙。もし査定ゼロだった場合、施設へ寄付か古紙業者へ引き渡してくれるという。
 いずれにしてもこちらの負担はなく、またひとつ身軽になったことだけは間違いない。


《2017.8.27 追記》
 8/24にヤマト運輸が本を取りに来てくれ、8/26に先方から到着した旨の連絡がある。
 8/27に査定結果がメールで届き、査定対象は索引1冊を除く10冊。うち4冊が買取り分で、査定金額は216円。推測だが、大判サイズで図が見やすく、ニーズもそれなりの本に値がついたのではないか。
 お金はすでに指定口座に振り込まれている。初めて利用したが、対応は迅速でスムーズ。専門書以外にCDやDVDも買取り対象なので、また利用するかもしれない。