2017年8月17日木曜日

1年ぶりの路上ライブ

 およそ1年ぶりに路上で歌った。場所はライセンスを所有する旧北海道庁赤れんが前広場。昨夏に再取得した「赤れんがアーティスト」の活動である。
 今年の広場開放は5月下旬から始まっていたが、ちょうど同じ時期にひどい夏風邪にやられ、喉の不調で依頼されたライブさえ満足にこなせない状況。風邪は長引いて自主参加型である「赤れんがアーティスト」の活動は、ずっと出来ずにいた。

 8月に入ってようやく症状も改善。夏はすでに終わりかけていたが、スケジュールも一段落したこの時期に、ようやくエントリーが叶った。
 昨年9月の活動時に隣接する北海道議会と日程が重なり、予期せぬ騒音トラブルが発生した経緯がある。同じ轍を踏まぬよう今回は事前に日程を調べ、議会の予定がないことを確かめてから申し込んだ。
 他のイベントの開催もなく、お盆直後とあって他アーティストのエントリーも皆無。広場は完全に独占状態となった。


 あいにくの曇天で風も強い。夕方から雨の予報もあり、パフォーマンスがやれるかどうかは微妙だった。
 13時25分くらいに広場に着き、本庁舎12階にある事務局で駐車場その他の諸手続きをまず済ませる。その後駐車場に戻って機材を広場に移動し、設営に入った。
 気温が平年より5度近くも低く、空模様も怪しいせいか、広場の人影は少ない。路上ライブそのものに長いブランクがあるので、この日は調整のつもりで13時50分から歌い始めた。
 休憩なしの65分で18曲を一気に歌う。

「ボラーレ」「マイ・ウェイ」「また逢う日まで」「夢の途中」「空も飛べるはず」「糸」「いちご白書をもう一度」「時代」「ワインレッドの心」「大空と大地の中で」「どうぞこのまま」「ダニーボーイ」「少年時代」「風来坊」「君をのせて」「エーデルワイス」「オー・シャンゼリゼ」「ダイアナ」
 今回はこれまでのように乾電池式PAを地面には置かず、三脚の上に設置して歌うことした。スピーカー位置を高くして音を耳に近づけ、モニターをしやすくする目的で、頻発する騒音対策である。

 時折強い風が吹き、マイクスタンドが激しく揺れる。投銭用の箱も風で倒れた。路上ライブとしては最悪に近い条件で、右足でマイクスタンドを押さえつつ歌い、投銭箱には重しとしてデジカメと水の容器を入れて凌いだ。
 投銭箱の底には、予備のタブレットPCを重し代りに入れる。ところが間隔が長く空いたことで、この予備タブレットを忘れた。メインのタブレットにトラブルは発生しなかったが、冷や汗ものだ。


 昨年の反応を踏まえ、構成はフォークと洋楽が中心。この場では反応の弱い昭和歌謡はごく控えめにした。演歌系はゼロである。

 枯れ葉が舞い散る肌寒い天候にも関わらず、通路にあるベンチに座って聴いてくれる人はけっこういた。横に並んで写真や動画を撮ったり、背後から建物を入れつつ写真を撮る外国人もいた。
 聴き手の反応は悪くなかったが、歌い手の調子はいまひとつ。キーは普段通りで、ロングトーンもまずまずだったが、声量が自分としては不満。出来は70〜80%といったところか。
 1時間を超えたあたりで、予報通り小雨がパラついてきた。余力はあったが無理は禁物で、「1年ぶりの調整」という当初の目的は充分に達成できたので、早めに撤収することにする。
 開放日は9月上旬まであるので、他スケジュールと調整して、シーズン内にあと何度か歌うかもしれない。