2017年3月1日水曜日

転移はひとまず回避

 前回の検査から1年が過ぎ、大腸ガンの転移再発検査の憂うつな時期がまたまたやってきた。
 手術は2013年12月で、すでに丸3年以上が経過している。毎年この時期の定例行事になりつつあるが、しばらくは担当医の指示に粛々と従うしかない。

 今回も転移検査は放射線を使わない安全なエコー検査(超音波検査)。検査の予約は電話ではできず、まず担当医のいる水曜か金曜の診察を予約する必要がある。
 1年経つと細かい経緯をすっかり忘れていて、当時のブログを読みつつ1週間前に電話連絡をし、今日の11時に診察の予約をとった。
 エコー検査は空きがあれば当日でも受けられるというので、朝食を抜いて出かけた。珍しく駐車場が空いていて、初めて玄関前の駐車場に停められた。
 待合室に入ると、ここもまたガラガラに空いている。スケジュールの都合で受診が3月にずれこんだが、そのことが幸いしたのだろうか?

 昨年から待合室でもWi-Fiが使えるようになったので、ネット閲覧で時間をつぶしていたら、20分ほどで名前を呼ばれた。これほど早いのもまた初めてのこと。
 最近の体調などいろいろ聞かれて、まずは血液検査とエコー検査をやることになる。昨年はエコー検査まで2時間待ったと記録にあるが、今回は1時間で検査室に入れた。空腹は苦手なので、待ち時間が短いのは実にありがたい。


 エコー検査は10分ほどで終了。ほどなくして再び診察室に呼ばれ、終えたばかりの血液検査とエコー検査の結果を知らされる。
 エコー検査は昨年の状態と変わりなく、肝臓の同じ場所に小さな嚢胞が数個あるが、悪性化はしていないので、経過観察するとの診断だった。他の臓器に転移の兆候はなく、まずは一安心。
 問題は血液検査の結果で、肝機能に関わる数値のうち、ASTとALTは昨年よりも下がっていて基準値内だが、アルコール摂取に関わるγ-GTPが昨年の55から63へと15%弱増え、一昨年の数値へと逆戻り。基準値49以下から遠ざかってしまった。
「2日飲んで1日休む」「晩酌のお代わりはしない」「多量の酒を飲む機会は避ける」等々、自分なりに厳しい節酒を試み、数値も年々下がっていただけに、正直ガッカリした。
 節酒のペースは守っている旨を医者に告げると、加齢に伴って肝機能全体が下がってきた場合、節酒をキープしてもγ-GTPが上がることはあり得るそうだ。γ-GTPが100を超えると、肝臓がんや胆道がんのリスクが高まるとか。担当医が数値を気にする理由はここにある。

 幸いに禁酒、断酒は宣告されていないが、半年後にある夏の定期健診でも下がっていないようなら、さらなる節酒を強いられるかもしれない。
 しかし、そう深刻な数値ではなく、これで新たにストレスを溜め込んでは本末転倒。リスクの高い3年目までの転移はひとまず回避できたようなので、あとは10日後の再発検査を無事に乗り切ることだ。