雪のチラつくあいのくの天気だったので、息子夫婦のマンションまで車で迎えに行くことになる。途中で桜餅を買いに馴染みの和菓子店に立ち寄ったら、大変な混雑。入口付近に積んであったパック入りの5個セットを買い、短時間で済ませる。
このところ人見知りの激しい孫娘、10日ほど前にライブ帰りに寄ったときにかなり泣かれたので不安だったが、到着してベビーシートに載せたあと、シートベルト固定に手間取っていたら、突如火がついたように泣き出した。
車が動き始めると泣き止み、やがて寝てしまったが、ほどなくして家に着き、抱き上げて家に入れたら、寝足りなかったせいか、再び泣き出した。
妻はめげずに抱き上げてあやしていたが、ご機嫌が戻るまで、しばしの時間を要した。
やがて昼食会が始まる。ちらし寿司、ハマグリの潮汁、鶏肉の白ゴマ揚げ、サラダといった桃の節句の定番メニューがテーブルに並んだ。
そのうち孫娘はベビーシートの中で眠ってしまったので、いまのうちにと、大人たちはオヤツの桜餅も一気に食べてしまうことに。今回は珍しくこし餡を皮でくるんだ関東風の桜餅にしてみたが、クレープに似た上品な食感である。
やがて起き出した孫娘、かなりご機嫌が直っていて、マンションとは全く違う無垢材の床がエラくお気に入りの様子。柔らかいサッカーボールやけん玉、プラスチックの置物など、口に入れても安全そうなものを洗って手当たり次第に与えてみたら、本格的に遊び始めた。
興味を持った物を少しだけ遠ざけて様子を見ていると、両手を使って自力で前に動き始める。これまで後ろにずれたり回転したりはできたが、前に動いたのは初。つまりは、ハイハイができたということだ。
その後2階に飾ってあるお雛様の前で記念写真を撮ったが、なかなかカメラを向いてくれず、ベストショットを撮るのに手こずった。赤ん坊の集中力には限度があるようで、調子に乗って1階で遊ばせ過ぎたかもしれない。
あれこれいいつつも、夕方まで楽しく遊ばせてもらった。帰るころにはすっかり慣れて、抱き上げても、もう泣かない。こうでなくては。