当初の価格はアマゾンで11,000円強だったが、いろいろ調べるうち、全く同じサイズ、重さの別製品を発見。性能面ではLEDランプの寿命がやや短いだけ。最も大事な明るさ1500ルーメンは同じで、価格は500円安い。もしかするとOEM製品か?
その商品「Touyinger ミニLCDプロジェクター1500lm」がタイムセールで7,200円になっている。15個限定でセールも8時間と短かったが、熟慮のすえに買うことにした。
結果として当初予定より4千円近くも安く入手できたが、問題は性能だった。使う目的は急増する電子譜面の拡大投影用で、聴き手の反応がいいのは分かっているが、これまでは明るさ3000ルーメンの高性能プロジェクターを借りていた。
こちらは3万円以上して、とても手が出ない。投資費用は極力抑えたく、廉価版なら買えそうだが、特に昼間の投影に不安があり、使い物にならない可能性もあった。
昼食もそこそこに、さっそくテスト開始。サイズは187×149×77、重量は950gと非常にコンパクトだ。本体裏に三脚用の1/4インチネジ(約6ミリ)がついていて、手持ちの小型三脚に装着してみたら、ぐらつかずに設置できた。
スクリーンがまだないので、ひとまず白い布カバーのマットレスで代用。セット方法は他のプロジェクターと大差なく、取説を読まずに投影できた。
設置場所は家で最も明るい2階で、北側以外には全方向に窓がある。
15時撮影・背にした西窓のみブラインド閉 |
最初に窓を横にした位置にマットレスを置いてテストしたが、全ブラインドを閉じても電子譜面の文字がほとんど読めない。レンズ明るさが半分なので覚悟はしていたが、あまりにひどい。
(これは失敗だったか…)と一瞬後悔したが、ふと思いついてマットレスを西側の窓前に置いてみることにした。窓を背にすることで、スクリーンには光が直接当たらず、逆に見やすいのでは…?と思った。
この読みは正解で、背面のブラインドを閉じただけだが、それなりに歌詞は読める。西から時折陽がさしこむ天気で、時間は15時だった。
同じ条件で夕方17時40分にも投影してみた。日没直前のいわゆる薄暮の時間帯だが、見やすさは大幅に向上。画像のコントラストを最大100にし、明るさは逆に0に補正。色味は「暖かい」にし、鮮明度は80くらいにした。
実際のライブでは歌い手にスポット灯をあてることも多いので、それに合わせて部屋の反対側にある60Wのスポット灯を点けて撮影。これによる影響はほとんどない。
17時40分撮影・部屋反対側にスポット灯を点灯 |
同じ位置で今度は夜19時に投影テスト。さすがに周囲が暗いと、ほとんど問題なく歌詞が読める。試しに、7メートル離れた予備室の壁際まで下がってもちゃんと読めた。
マットレスから一部はみ出しているが、投影サイズはW1500×H1000程度。このときのプロジェクターとスクリーンの距離は2.2Mである。
実際のライブでは、歌い手と電子譜面、そしてスクリーンの横位置がほぼ同じで、接続用のHDMIケーブルは3Mある。たぶん問題なく設置できるはず。
実際のライブでは、歌い手と電子譜面、そしてスクリーンの横位置がほぼ同じで、接続用のHDMIケーブルは3Mある。たぶん問題なく設置できるはず。
19時撮影・部屋反対側にスポット灯を点灯 |
今後の予定として、折り畳み式のスクリーンを準備する必要があるが、投資はやはり抑えたいので、100均グッズを駆使したDIYでやることを模索中。
本番でテストするのはもう少し先になりそうだが、課題だった電子譜面のプロジェクター投影に関し、やり方次第では昼間でも充分対応可能なことが分かった。