2017年3月10日金曜日

3年目を無事に通過

 2013年11月の大腸ポリープ発見以来、通算6度目の大腸内視鏡検査の日だった。これくらいやれば、そろそろ慣れてきてもおかしくないはずが、何度やっても煩わしいものは煩わしい。しかし、我がイノチが関わっているので、仕方なく受入れている、というのが実情。
 苦行のような検査食を終えたあとは、下剤の洗礼が待ち受けている。前夜9時に最初の下剤2本を水300mlに薄めて飲み、翌朝7時からは別の下剤1800mlを1〜2時間かけて飲む。

 最初の下剤で胃腸はほぼカラになるが、朝に飲む大量の下剤は、大腸を完全に洗浄する役目らしい。実は一番辛いのは、妙に甘ったるい味がついているこの下剤。
 とにかく量が多いので、途中で気分が悪くなる。飲んでいる間は絶え間なく便意をもよおすので、ほとんどトイレに座りきり。二重の苦行だ。
 今回はなぜか下剤の効きがよく、全部を飲まないうちに水分しか出なくなり、2/3くらいで飲むのを止めた。最初の下剤を飲んだあと、すぐに寝ずに1時まで起きていたのがよかったのか?ともかくも、大助かりだった。
(あとで知ったが、検査の2日前から消化のいい食事にすると効果的らしい)
 居間のベンチでウトウトしていたら、10時少し前に病院から確認の電話がある。検査の開始時間は12時と知らされた。昨年より1時間も早い。これまたラッキーだ。
 12時5分前に病院到着。ほとんど待たされることなく、検査専用の待合室に案内される。今回から検査前に血圧検査をやるようになった。91〜135で普段より高めだが、数値的には何ら問題なし。

待合室にある大腸内視鏡検査のPV

 検査服に着替えて12時30分くらいに検査室に入り、すぐに検査が始まった。今回は検査医師が初めて女性で、しかも外国人。カタコトの日本語で自己紹介されたが、どうやら中国系のようだった。

 女性のせいか、内視鏡の入れ方はこれまでより柔らかい感じで、いつも痛む左上の曲り部分もスムーズに通過。「内視鏡検査は目をつぶって受けると、痛みが少ない」といっていたテレビの特集を思い出し、ずっと目をつぶっていたのも効いたのか。
 検査時にきまって起きる不整脈もほとんど起きず、そのまま無事に終わるかと思いきや、管を抜き取りながら撮影する段になって、痛みがひどくなってきた。あまりの痛みに思わず唸ったら、看護師さんが「痛いですか?」と聞いてくる。
 待合室で流れている内視鏡検査PVでふれていたが、痛い時はガマンせずに訴えてよいらしい。
 何かを調整したのか、その後は痛みが消え、ほどなくして検査終了。検査時間は20分強だった。
 その後待合室に移動して担当医の診断結果を待ったが、お腹の膨満感がいつまでも抜けず、辛い。本やネットもせずにじっとこらえたが、待合室の長椅子に横になろうかと思ったほど。

 1時間ほど待って診察室に呼ばれる。ポリープが3〜4個あるが、いずれも小さく、ただちに対処する必要はないという。ひとつだけ昨年と同じ場所にポリープがある気がして確かめたら、大腸は全体が柔らかいので、ポリープ位置の特定は難しいとのこと。増えたり減ったりするのも、ごく普通だという。
 しかし、気になるようなら、来年は当該ポリープを除去する前提で検査をしましょうか、との話。一泊二日の入院を伴うが、同じ場所にずっとあるポリープは小さいままでも気になる。小さいうちなら縫合も軽くて済むはずなので、処置してもらうかもしれない。
 現時点で明確な再発兆候はなく、また1年間経過観察となった。「しばらく検査間隔を空けましょう」という話にはなっていないが、危険な術後3年目を無事にくぐり抜けたことは喜ばしい。
 帰路のスーパーでウドンを買い、家に戻ったら15時5分前。昨年より1時間も早いが、相変わらず下腹の膨満感はとれず、食事をする気にはなれない。
 いつものように右を下にして居間のベンチで横になっていたら、大量のガスが断続的に出て、じょじょに痛みは抜けていった。
 素人の推測だが、検査時の注入空気が多かったのではないだろうか?もしそうなら、いつもより鈍痛が長引いた理由も説明がつく。

 昨年、胃の内視鏡検査を初めてやったときは、「大腸検査のほうが楽だ!」と思ったりもしたが、いざ受けてみると、どちらも苦行であることに変わりはない。検査なしで日々を健康に過ごしている中高年の方々が、ちょっとだけ羨ましくなる。

今回かかった費用》(3割負担)
・エコー検査等:6,498円(検査食1,188円を含む)
・内視鏡検査:5,600円