2016年8月12日金曜日

異空間カフェ

 昨日に続いて暑いが好天。絶好の行楽日和なので、夏季休暇で帰省中の次男の車に夫婦で乗り、午後から石狩方面に行くことにした。
 まずは昨年も同時期にキャンプ帰りに立ち寄った石狩灯台へと向かう。231号のオロロンラインを北東へ25分ほどで到着した。

 周辺の遊歩道を30分ほど散策。世間はお盆休暇の真っ最中だが、なぜか人の姿はまばら。途中の道も空いていた。


 灯台近くのビジターセンター展望台に上り、はまなすソフトクリームを食べつつ石狩湾を臨む。時折吹く風は涼しい。遊歩道周辺にはススキが穂を出し始めていて、早くも秋の気配である。

 時計は15時少し前。珈琲はいつもの「マウニの丘」ではなく、ここから車で20分ほどのカフェ、「天海珈琲」に行くことに決まる。
 オロロンラインをさらに北東に走って、ほどなくして到着。かねてからチェックしてあった店だが、来るのは家族全員が初めて。石狩湾沿いの海岸段丘の上にポツネンと佇む、まるでスタジオジブリの作品に出てきそうな不思議な雰囲気のカフェだ。


 1階はギャラリーで、靴は玄関で脱いでスリッパに履き替えるシステム。ウッディな内装の階段を昇ると、広い窓から石狩湾の見事な展望が広がっていた。

 店内には各種画材や絵、そして数多くの本が壁一面に飾られている。本は自由に読むことが可能で、ギャラリーと図書館、そしてカフェが合体したような店。壁はOSB合板、天井は構造用合板、柱や梁は表しで、我が家によく似た設計コンセプトだった。


 メニューは各種カフェのみで、ケーキや食べ物はない。妻と息子はブレンドのアイス珈琲を、私はガテマラのストレート珈琲を飲んだ。
 海と空と草原に囲まれた異空間に、妻はご満悦。珈琲は600円と高めだが、それだけの価値はある。次回は石狩湾に沈む夕焼けを観に来たい。