この施設では5月にも歌っている。数えてみたら、今回で10回目だった。年に3回ペースで、これほど長く続くのは、いろいろな部分で施設との相性がいいせいだろう。
いつものようにライブ開始は遅めの15時から。実はこの施設で木曜に歌うのは初めてのこと。曜日によって利用者の顔ぶれがガラリ変わるのがデイサービスの大きな特徴だった。
比較的新しい傾向の曲を好む場だが、聴き手が変わるリスクを考慮し、今回は懐メロ系の定番曲中心でやることを提案した。しかし、すっかり親しくなった担当者のTさんは、新しい曲を入れたいらしい。もしかすると、私を買ってくれる理由のひとつが、そのあたりにあるのか。
相談のうえ、今回は新しい曲と古い曲とをミックスした構成で臨むことになった。
後半にリクエストなどあり、ちょうど1時間で18曲を歌った。
「憧れのハワイ航路」「少年時代」「花笠音頭」「カントリー・ロード」「長崎は今日も雨だった」「涙そうそう」「古城」「ブルーライト・ヨコハマ」「いい日旅立ち」「青春サイクリング」「星影のワルツ」「浪花節だよ人生は」
〜リクエストタイム
「小樽のひとよ」「おれの小樽」「故郷」「人生一路」「高校三年生」
〜ラスト「どうにもとまらない」
慣れた場とはいえ、利用者が異なるので、やや手探り的な進行になった。いつもなら1曲目から自然発生的な手拍子が飛び出すが、そうはならない。前半は新しい曲が多めだったせいもあっただろうか。
そんななかでも、「花笠音頭」「長崎は今日も雨だった」の反応は非常によかった。どうやら演歌系の曲が好みであることを途中で知ったが、担当者との打合せに従い、予定曲の変更はしなかった。
昭和歌謡の「ブルーライト・ヨコハマ」は介護施設系では初めて歌ったが、全くの期待はずれ。場によっては自然に手拍子も出る曲だが、そんな気配はまるでなし。難しい。
対して、「星影のワルツ」「浪花節だよ人生は」等の演歌系の曲は大人気で、共に歌う人や手拍子がどんどん飛び出した。
ラスト前に時間調整もかねてリクエストを募ったら、やはり演歌系が多めだった。小樽関連の2曲は、小樽出身の方からの強い希望から。「人生一路」はレパートリーになかった「お祭りマンボ」の代替曲だった。
場をつかむのにやや苦心したが、担当者が希望する新しい曲もそれなりに歌い、後半はリクエストを中心に、聴き手の嗜好に沿った形でまとめられたと思う。
曜日が変われば、場の好みも変わる。次回以降の参考にしたい。
曜日が変われば、場の好みも変わる。次回以降の参考にしたい。