春の到来に歩調を合わせるように、九州の親戚から採れたての筍が宅配便で届く。毎年この時期に送っていただくが、自宅隣の竹林で採り放題という、筍そのものが存在しない北国の人間にとっては、まるで夢のような話。
米ヌカと鷹の爪まで同梱してくださったので、さっそく鍋で一緒に30分ほど茹で、一晩漬けてアクを抜く。早ければ明日にでも食べられそう。
裏庭の雪が消えたばかりなので、昨年同様に堆肥用の穴を掘って、むいた皮は自然に返すことにする。
時を同じくして、別の九州の親戚からキンカンの箱が届いていて、これまた北国にはない珍しい味を楽しんでいる。
不思議なことに、結婚している子供2人の相手が、いずれも九州生まれ。そんな縁をかみしめながら、春の便りを美味しくいただく。