2016年3月25日金曜日

散髪ハサミを補修

 土手のフキノトウが芽吹き始め、もうすっかり春だと油断していたら、彼岸が過ぎてからまた急に寒くなり、なごり雪も降り始めた。昨日は未明から降り続き、10センチほども積もった。
 さすがに除雪車がくるほどではなく、1日で解けてしまう春のあわ雪。しかし今日もまた断続的に雪が降り続き、終日冷え込んだ。
 時折陽も差したので日中の暖房はかろじて免れたが、午後3時に歯科の予約が入っていた妻が出かけるころは、ひどい吹雪。自転車はもちろん、歩くのもイヤだと言うので、1キロ足らずの距離だが、車で送って行った。

「彼岸七雪」などといって、彼岸が過ぎても7回は雪が降るから油断しなさんな、という格言らしいが、それを地で行く陽気である。


 最近になって散髪ハサミがまた壊れた。買って30年近くにもなるが、持ち手の一部が折れたのが、確か10年ほど前のこと。
 破損部は薬指のあたるフック部分で、切れ味そのものには問題がない。しかし、これがないと非常に切りにくいので、ボンドで接着してだましだまし使っていたが、定期的に脱落する。

 補修方法を根本的に変え、「プラスチック溶接」という手段で補修し直したのがちょうど1年前。しかし、また壊れた。
 今回はまたまた補修方法を全面的に見直し、欠損部の接着は諦めて、新たな金属部材を使って形成し直すことにした。


 使ったのは大型のゼムクリップ。針金の太さが1ミリほどあって、丈夫そうだった。これを2センチほど切り取り、ローソクの火で端部を熱して、素早くハサミ本体の欠損部中心に差し込む。
 熱いので、作業は全てプライヤーにつまんでやった。

 程なくして冷えると固まって動かなくなる。ニッパーで適当な長さに切り、プライヤーで形を整える。端部は短く折り曲げた。
 念のため、熱したハンダ用電気ゴテでハサミ本体のプラスチックを一部溶かし、針金周囲に盛り上げる。冷えて固まったあと、ヤスリで整形して終了。


 今回の補修でどれくらい持つのか、やや不透明だ。しかし、仮に針金が脱落しても、同様の補修で凌げる気がしないでもない。

 ハサミの持ち方をネットで調べていたら、小さい方の穴には薬指を入れて使うものらしい。フック部には小指を添えるのが正しいとか。
 ところが私は、ずっとこれまで中指を入れて使ってきた。フック部に添えるのは薬指だ。試しに正式なやり方でやってみたが、まるでやりにくい。ハサミが小型ということもあるが、今後もセオリー無視の「中指操作」でやっていく。