味はスポーツドリンクに似ていて、口当たりは悪くないが、とにかく量が多い。暑い時期ならともかく、外が氷点下の時期に1.8Lは正直辛い。下剤なので、トイレに行く回数も半端ではない。大腸内視鏡検査で乗り越えるべき、大きなハードルだ。
例年のことだが、全部飲み切らないうちにお腹はカラッポになり、水しか出なくなった。9時半ころに病院から確認の電話が入る。こちらは準備万端なので、いつものように午前中の検査時間が割当てになると思っていたら、今回に限って検査が立て込んでいて、午後一になるという。
手術をのぞいて、午後の検査は初めてのこと。当然ながら検査終了まで食事は厳禁で、空腹を抱えつつ、ひたすら待たねばならない。何かをして時間をつぶす気にもなれず、そのまま居間のベンチでうたた寝を決め込んだ。
早めに家を出て病院に向かい、13時5分から検査が始まる。オペレーションの医師が今回から代わって、扱いがていねいになった。その分時間がかかり、13時40分に終了。
いつものことだが、検査のストレスで不整脈や肋間神経痛が頻発したが、ゲンキンなもので終わったとたんに症状が収まった。
1時間半待って、ようやく担当医師の診断が始まる。今回は持参のタブレットPCで時間をつぶしたが、ゲームに熱中し過ぎて、疲労に拍車をかけてしまったかもしれない。やはり読書が無難だ。
多少の不安はあったが、今回も転移や再発の兆候はなかった。問題のγ-GTPの値も昨年より下がり、他の肝機能に関わる数値も軒並み下がっていて、「節酒努力の効果が表れてますね」と、担当医からもお褒めの言葉。
この1年間での肝臓関連の各種検査数値の推移は以下の通り。
・AST:33→27(基準値13〜37)…18%減少。問題なし。
・ALT:32→25(基準値8〜45)…22%減少。問題なし。
ひとまず問題なしとはいえ、大腸内に3ミリほどのポリープが依然として2個あって、つまりは大腸ガン予備軍のようなものだ。大きさは2年前と変わっていないが、今後も要観察という診断。
エコー検査では肝臓内に数個の嚢胞(液体の塊)があり、こちらも悪性化する可能性がゼロではないとのことで、同じく要観察となった。
エコー検査では肝臓内に数個の嚢胞(液体の塊)があり、こちらも悪性化する可能性がゼロではないとのことで、同じく要観察となった。
結論として、現在の節酒節制ペースを守りつつ、また1年後に同様の検査をやりましょう、ということに落ち着く。大腸内ポリープや肝嚢胞が自然に消えることはないので、命尽きるまで定期検査は続きそうな気配である。煩わしいが、「一病息災」という言葉を気持ちの支えに、粛々と日々を送りたい。
帰宅は16時過ぎ。検査時間が例年より遅かった分回復も長引いて、卵ウドンなど食べつつ、夕方まで断続的に居間ベンチでまどろむ。お腹の張りが延々続いて辛かったが、右半身を下にして横になると、うまく大腸内のガス(検査時に注入される空気)が出て、徐々に楽になった。
検査の前後では体重が1キロ減少していたが、ゆるゆると戻ってゆくはず。ともかくも、転移再発しやすいという危険な2〜3年目の第1ハードルを無事に乗りきれたことを喜びたい。
《今回かかった費用》(3割負担)
・エコー検査等:6,368円(検査食1,188円を含む)
・内視鏡検査:4,930円