2016年3月6日日曜日

駄菓子ポット

 居間の南側窓下には、45×45のタルキを6本並べた3300長のベンチをDIYで造り付けてあるが、本来のベンチとして使うことはあまりなく、「妻の物置棚」「テレビ台」「私の物置棚」「クッション置場」等々、主に棚代わりとして使っている。
 私の物置棚にはペン立てやノートパソコンのほか、最近ではキムチの空き容器を利用した「駄菓子ポット」が複数並んでいる。
 700g入りキムチ容器は直径110×高100の透明円筒。立方体に近くて安定しているし、オレンジの蓋も洒落ている。
 ペットボトルと同じ素材なので本来は再生ゴミとしてリサイクルすべきだが、大半を駄菓子入れや植木鉢として転用している。
 以前は250g入りを買っていたが、700g入りのほうがコスパに優れているので、最近はもっぱらこちらを選択。しかし、以前の250g入り容器も同様に食材保存用として多数使っている。


 イメージとしては昭和30年代の駄菓子屋に置いてあった透明ガラス瓶。もっと大きいものだったが、金属製の蓋が真上ではなく斜めについていて、計量しやすくなっていた。
 当時は中に入っている駄菓子を100匁(1959年のメートル法完全実施により、以降は400gに変更)単位でよく買った。移植コテに似た金属製のスコップで菓子をすくい、ハトロン紙の薄い袋に入れてくれたもの。

 いまは失われたお菓子屋でのワクワク感がそこにはあった。同じ容器はなくとも、廃物利用で気分だけは味わえる。
 ここに好みの菓子、たとえばマコロンやウグイス豆、芋けんぴや一口ゼリーなどを詰め、整然と並べておく。珈琲タイムには容器ごとテーブル上に運び、蓋を開けて「さあ、お好きなものをドーゾ」などと言いつつ、妻と共にいただく。
 当時のワクワク感が、ちょっとだけ蘇るから不思議。