2016年3月20日日曜日

ワットチェッカーを買った

 暖房ボイラの買い換えにあたって、消費電力の変動傾向がどうしても調べたくなり、ついにワットチェッカー(簡易電力量計)を買った。
いろいろ調べたが、なるべく広い範囲の消費電力が計測可能で誤差の少ないもの。そしてなるべく安いものを選んだ。

ELPA エコキーパ EC-05EB

アマゾンでの価格は、2016.3現在で送料税込1,555円。およその性能は以下の通り。
・コンセントに挿して電源タップのように使う。
・1W〜1500Wまでの消費電力が計測可能。
・「瞬時電力量と積算電力量」「1時間あたり電気代と積算電気代」「使用時間とC02排出量」以上の組合せがボタンを押すたび、順番に切替え表示される。
・本体の消費電力は1W以下。


 さっそく暖房ボイラの消費電力を数日間かけて測ってみた。普通にコンセントに差しこんで使うが、本体が上に飛び出すので、二口なら上の差し込み口を使うことになる。
 対象機器の差し込み口は本体右側に限定されるので、狭い場所だとやや使いにくい。うまく収まらない場合は、別の電源タップを中継させて計測する。

 液晶はかなり見にくい。暗い場所だと懐中電灯が必要だ。1W以下の待機電力は測定不可能で、小数点以下の数値は繰り上げ表示される。予算を上げれば0.1Wまで計測可能な品もあるらしい。しかし、そこまでの精度は必要なかった。
(安い商品は5W以下の測定ができないので注意)


 いろいろな機器をテストしてみたが、これまで謎だった部分が、かなりはっきりした。ボイラの各種計測値は以下の通り。(カッコ内数値は取説にある定格値)

《暖房ボイラ》
・待機時 8W(未記載):完全OFFの状態
・点火時 656〜673W(595W):約5分継続
・燃焼時 68〜78W(64W)
・非燃焼時 61〜63W(未記載):循環ポンプのみ稼働
・再点火時 640W(未記載):約1分継続

《給湯ボイラ》
・待機時 13W(10W):完全OFFの状態
・点火時 515〜532W(495W):約3分継続
・燃焼時 654〜563W(330W):時に36〜49Wに下がる
・非燃焼時 14〜16W(未記載):種火のみが点いている
 両ボイラとも、購入後すでに16年以上が経過しているので、かなり効率が落ちているように思える。定格値よりも大幅に数値が大きいのは、その経年によるものだろうか?
 待機電力は最新機種だと1.2Wのものがあるので、それに比べてかなり大きい。ボイラ本体の凍結防止の意味もあって、基本的にコンセントには差しっぱなしなので、待機電力の少ない機種を選ぶのは重要なポイントだ。

 暖房ボイラは循環水の温度が設定値よりも上がると自動的に燃焼ランプが消え、アイドリングのような状態になるが、その際も消費電力はそれほど下がらなかった。半分くらいになると思い込んでいたので、期待はずれ。
 循環水の温度が下がると再点火となるが、その際にも点火時と同じくらいの電気が消費されることが分かった。これは新発見だ。時間は約1分と短いが、このONOFFが1時間に2〜3回は繰り返されるので、馬鹿にならない。
当初思っていた通り、頻繁にONOFFを繰り返す過大な機種設定は考えものだ。
 給湯ボイラを使用中でも、時に消費電力が1/10以下に下がることがある。設定温度と湯量により、微妙にバランスをとっているらしい。
 給湯ボイラをいったんONにし、そのまま種火をつけっぱなしにしても、消費電力はオフ時の待機電力と大差ないことを知る。(電気代がもったいないから、続けざまに入浴しなくては…)と、いつも気が急いていたが、そう神経質にならずともよさそうだ。

 パソコン関連の消費電力傾向は、次の機会にでも。