2015年5月4日月曜日

一発逆転で終わらせた

 大型連休も終盤。ずっと手がけている車庫&物置屋根の補修工事を、いよいよ今日で終わらせるつもりでいた。しかし、明け方には平穏だった空が、作業開始の10時ころになると一転して強い風が吹き始める。
 ロール状の防水ルーフィングを重ね張りしつつ屋根全体に敷き詰め、その上に仕上げ材としてポリカ波板を固定する最終工程で、風が強いと作業に支障がでる。

 雨の気配はないので、やる前提で材料を屋根上に運び込み、5分割された防水ルーフィングの最初の1枚を敷こうとしたが、強風にあおられて全く作業できない。
(あとで調べると、瞬間最大風速は17メートルを超えていた)
 風はまずまず強まり、立っていることもままならない。強行すると材料を傷めそうだったので、この日の作業は断念。雨ではなく、風で作業中止とは珍しいが、安全第一である。


 ぽっかり時間が空いてしまったので、昨年10月から7ヶ月間、片方だけを閉鎖してきたパッシブ換気の給気口の蓋を外すことにした。
 ずっと片側だけで運用することも一時は考えたが、暖かいうちは少しでも換気量が多いほうがいい。面倒でも、5〜9月の5ヶ月間は開放しておくべきだろう。

 給気口は布基礎にあるので作業は容易だが、閉鎖する材料は19ミリ厚のランバー合板のほうが傷みが少ないかもしれない。着脱用の袋ナットも、簡単に操作できる蝶ナットに交換すべきかもしれない。今秋までの課題である。
 その後、補修作業で大量に発生した廃材の処理。すでに15年が経過しているので、再利用できるものはほとんどない。燃えるゴミとして小さく切断した。


 何やかややって、やがて昼。連休に入って一度も食事に出ていないので、妻と息子と3人で回転寿司に行くことにする。いつも行く90円寿司の店は、祝日なので価格は他店と同じ。たまには別の店にでもと、以前に何度か通った美味い店に出向く。
 ところが店は大混雑で、40分待ちだという。あきらめて、最近開店した別の店に行ってみると、こちらは5分待ちですんなり座れた。

 この店もオーダーはハイテク式の液晶パッドによるもの。注文した品は回転台ではなく、その上に設けられた2列のレーンで真横から滑るように運ばれてくる。取り終えて横のボタンを押してやれば、台車は元に還ってゆく、という仕組みだ。
 システムは新しいが、寿司の味はいまひとつだった。40分待ちと5分待ち、客の判断は確かなものだ。


 帰宅後、なぜか風が弱まっていることに気づく。ウッドデッキ上の風力計も明らかに回転が弱い。(もしかすると、作業ができるかも…)
 そう思いついて、ネットで雨の情報を得る。16時半から小雨が降りだすらしい。時計は14時半近く。(ぎりぎりやれる……)

 ただちに着替え、工具を運び込んで作業を始める。防水ルーフィングを敷いたあと、風で動かないよう固定するため、頭にプラスチック片をはさんだ釘を用意した。
 風上の水下側から5枚を順に重ね張り。重ねしろは260〜410とした。風上側に打った釘が効いて、割と簡単に張り終える。
 時計を見ると15時20分あたり。下地板は完全に覆ったので、ここでやめてもよかったが、まだ雨は降ってこない。一気にポリカ波板も張ってしまうことにした。
 丸めて立てかけてあったポリカ波板を屋根に引っ張り上げる。1枚だと軽いが、15枚を相互に防水コーキングでくっつけてあるので、重くて扱いにくい。場所決めをして素早くビスで固定するつもりが、風が再び強まってきて、何度もあおられて立ち往生してしまう。
 全体を横に二つ折りにし、落下の危険が少ない壁側から順に止めることにする。何度かやり直して、ようやく正しい位置に固定できた。

 予報通り16時半から雨がポツポツ降り出す。これ以上の作業は無理だ。屋根全面を塞いだことにより、下からのあおりはなくなったので、ビスはひとつ飛ばしで固定。空いたままの穴は後日、防水コーキングで塞ぐ。
 夜になって台風のような強い雨と風が吹き荒れたが、屋根からの雨漏りは一切ない。塞いでない穴から雨は確かに染みているはずだが、防水ルーフィングでしっかり止まっているようだ。2階窓から見た限りでは、屋根に水たまりはなく、雨水はスムーズに地面に落下している。
 長くて辛い短期集中DIY作業だったが、一度も雨に降られずに終わらせた。ほぼ当初の目論見通りの結果が出て、ホッとしている。