充分な睡眠で体力はほぼ回復。予報通りに晴れたが、想定外だったのは、気温の低さと風の強さ。屋外広場なので、「陽射し」「気温」「風」の要素は集客に大きく影響する。
広場に着くと陽射しは強いが肌寒く、風が非常に強い。前回やったのと同じ旧北海道庁よりのベンチに南向きに陣取ったが、看板類に充分な風対策をしてきたにも関わらず、準備段階で風にあおられて設営がままならない。
50M幅ほどのビルの谷間を、東西に風が吹き抜けている。昨年試験的に歌った夏や秋にはなかった現象である。
広場ではチューリップのフェスが開催されていて、親子連れを中心に、人通りはそれなり。13時20分から歌い始めたが、次第に風が強くなり、2曲歌ったところで中断。事務局から貸与の看板を始め、マイクスタンドやCD陳列台が風でガタガタ動いて倒れそうになり、歌どころではない。
非常用のクリップやヒモを総動員し、看板類を補強する。電子譜面が動いてしまうので、立って歌うのをあきらめ、久しぶりに座って歌うことにした。
椅子は準備してないが、背後の花壇がベンチと同じ高さで、椅子代りに使える。電子譜面ホルダーを座って歌う位置につけかえようとしたが、丸1年試してないので、自分で作っておきながら、やり方を忘れた。
やむなく、立ったときの設定そのままで、単純にマイクだけ下げて歌うことに。電子譜面の位置が高すぎて正面から顔が見えにくくなるが、やむを得ない。
13時40分くらいから再開。15時まで休憩なしで21曲を一気に歌う。
「ボラーレ」「悲しき願い」「エーデルワイス」「河は呼んでいる」「ろくでなし」「ケ・セラ・セラ」「オー・シャンゼリゼ」
「大空と大地の中で」「風来坊」「時代」「ハナミズキ」「不思議なピーチパイ」「五番街のマリーへ」「あなたならどうする」「グッドナイト・ベイビー」
「釜山港へ帰れ」「夜霧よ今夜も有難う」「つぐない」「東京(マイペース)」「恋の町札幌(初披露)」「亜麻色の髪の乙女」
座ったせいで風の影響は最小限になったが、風自体は衰える気配がなく、体感温度がじょじょに下がってくるのが分かった。
それに伴って、人通りがめっきり減ってくる。寒ければ地下道を歩く。それが自然な人の流れだ。
(あとで調べたら、この日14時前後の風速は8メートル弱、気温は12度強だった。体感温度では4〜5度ということになり、とても歌う陽気ではない)
それでもめげずに歌い続けたが、次第に寒さで手の指の感覚がなくなり、身体の芯から冷えてきた。結果論だが、前回同様に厚めのジャンパーを用意するべきだった。
この日はフリースタイルバスケのパフォーマーも同時間にエントリーしていたが、遅れて広場にやってきて、「強風でパフォーマンス不可能なので、帰ります」と、挨拶だけして消えてしまった。
半分意地のように、休みなく独りで歌い続けたが、15時で気力体力が尽きた。こんな悪条件下でも関心を示してくれる方がけっこういて、まるで神様のように思えた。
日曜にアカプラで歌うのは初。記録を調べたら、そもそも日曜に歌ったことは過去に一度しかなく、集客もいまひとつだった。
どの広場でも日曜の通行人は、私のターゲット層から大きく外れるようだ。それを再確認できたのが、収穫といえば収穫。