2015年1月20日火曜日

自力で道路除雪

 起きたら猛吹雪で、隣家もはっきり見えないほどのホワイトアウト状態。昨夜寝る前はそんな気配もなかったが、この時期の空模様は実に気まぐれだ。
 夜は長男のお嫁さんの誕生会を我が家でやる手はずになっていたので、車の出し入れが出来ないと、非常に困ったことになる。やきもきしながら様子をうかがっていたが、昼過ぎになってようやく雪は小降りになり、時折り陽も差し始めた。

 外に出てみると、場所によっては30センチ近い積雪。3日前にも豪雪に見舞われ、さすがに続けざまはないだろうと踏んでいたが、あてが外れた。今冬実に3度目の陸の孤島化である。


 自宅前の道路は例によって完全に雪に埋もれ、とても車が出せる状態ではない。除雪車は全く期待できないので、自力で乗り切ることを決意した。
 まずは自宅前を電動除雪機で除雪。2日前に除雪車が来たばかりで、積もっているのは軽い新雪だけ。思っていたよりも作業は捗り、1時間ほどで終了。北側隣家の方がエンジン式除雪機で我が家の近くも除雪してくれ、かなり助かった。
 いったん家に戻って昼食タイム。昨年暮れの豪雪時に北側経路を選択し、あえなく頓挫してしまったので、今回は作戦変更して、南側の直線コースを除雪することにした。

 まず車の車輪幅の分を徒歩でざっと踏み固め、それを基準にスコップで地道に除雪。南側隣家までは2区画あって、距離は22メートルほど。最低限の幅を確保すればいいので、雪は飛ばさずに横に置くだけにした。延長ケーブルを使って電動除雪機も一部併用し、1時間ほどで終えた。
 いまどき手作業での道路除雪など普通は考えないが、いざやってみると、案外簡単だった。

 南側隣家の方もエンジン式除雪機で作業を終えていて、そこから先は問題なく幹線道路に出られる。頼んであった誕生ケーキを受け取るため、16時に車を出したが、一度もスタックすることなく、すんなり抜け出せた。


 夜、息子夫婦を迎えに再び最寄りの地下鉄駅まで車を出す。息子たちも賃貸駐車場の除雪が間に合わず、結局は地下鉄での移動に変更となった。
 予定より1時間遅れ、20時から誕生会開始。妻の手料理や私の手作りラズベリー酒などで楽しい時間を過ごし、23時にお開き。私はアルコール類を一切飲まず、終了後は息子たちのマンションまで送っていった。

 今回、やむを得ない事情で無謀とも思える自力除雪を試みたが、いつやって来るか分からない市の除雪車を頼らずとも、やりようによっては立派に通路を切り拓くことが可能だと知った。
 またひとつたくましくなれたかもしれない。