電気代を節約するには、除雪を終えて元の場所に戻る際には、モーターをオフにするのがポイントである。しかし、あまりに動作が不安定なので、起動レバーを握ったまま、モーターをかけっぱなしで作業せざるをえなかった。
元旦の未明にまたしても雪が15センチほど降り、除雪機を使わざるを得ない状況になった。今冬早くも7度目で、あまりに多すぎる。調べてみたら積雪深は平年の2倍もあり、累積積雪量はすでに一冬分の40%にも達している。
起動スイッチ不良のままでは先が思いやられるので、思い切って修理を試みた。
買ってから早くも5シーズン目。小さなトラブルはあったが、心臓部に大きな問題はなく、非常に重宝していた。しかし、起動しなくなれば買い換えも覚悟しなくてはならない。
分解修理は初めてだったが、持ち手部分にある7本のビスを慎重に外してみると、ロックボタンや起動スイッチのからくりが明らかになった。
どちらもバネが仕込んであり、ロックボタンを押すと起動ボタンが解除され、小さなカムが押されて横に動き、端部にあるボタンが押される仕組み。
思っていたよりも単純な機構で、トラブルの元凶は、接触部分の摩耗によって粉が発生し、プラスチック部の滑りが悪くなっていることだった。
障害となっている粉を拭き取り、全体に油を塗って滑りを良くする。ついでに断裂していたコードカバー部も分解して修理した。
元通りに組み立て直し、さっそく外で試運転してみると、起動ボタンは極めてスムーズな状態に復帰。買い直しは回避し、今後のメンテナンス手法にもめどがついた。
本日の「初DIY」の難易度、5段階中の2といったところ。あきらめる前に、ダメモトで分解してみてください。