2015年1月7日水曜日

非常時対策が活きた

 早朝に起きて、妻の失保関連の用事につきあう。都心近くにあるハローワークに朝一番で行くのだが、真冬になるまでは妻一人で通っていた。
 しかし、数日前から悪天候襲来の予報が繰り返されている。それでなくても、凍結路を歩くのは厳しい。HPには記載がなかったが、グーグルマップで駐車場があるのを確認し、車で出かけた。
 用事は1時間で終わったが、慣れぬ早起きで眠気に襲われ、待合室ではずっと寝ていた。

 帰路にスーパーに立ち寄り、食材を調達。暴風雪で閉じ込められる可能性があるので、真冬の食料備蓄は必須である。
 風は強いが、雪はこの時点でまだ降っていない。午後から悪化する予報だったので、そそくさと家に戻る。


 夕暮れが近づくと共に、次第に雪が混じり始め、風はますます強くなって家がきしんだ。都心では瞬間最大風速が28メートルを突破した。
 最寄りのJRは運休となり、高速道も通行止め。千歳発着の航空便は夕方から全面的に欠航となった。
 ぎりぎりまで迷った今日のチカチカパフォーマンスは結局エントリーを断念したが、その判断は正しかったようで、数日前にエントリーしていたジャグラーの方は、悪天候で機材の搬出が不可能となり、先日の私同様、当日キャンセルするとの緊急メーリングリストが回ってきた。
 明日も引き続き暴風雪の予報なので、チカチカパフォーマンスの実施は無理と判断。エントリーは再び見送ることにした。

LED灯6.6W・フラッシュなしで撮影

 夕食前の弾き語り練習を終え、PCに向かっていたら、突然電源が落ちて家中が真っ暗に。あわてて外を見る。周囲の家々や街灯も全て消えている。強風による停電だ。時計を見ると、18時45分あたり。
 電灯はもちろん、電源が必要な暖房ボイラも同時に止まる。IHヒーターによる調理も出来ず、給湯ボイラが動かないので、シャワーを浴びることも叶わない。

 幸いに、ご飯は炊きあがる寸前で、どうにか食べられる状態だった。数分待っても復活する気配はなく、まずは電灯を点けることにした。
 ライブ用に買った小型の交流バッテリがあり、100V100Wまで使える。これまたライブ用のスポット灯を2階から降ろし、DIY作業用の脚立を壁に立てかけてクリップ固定。バッテリは定期的に充電しているので、一発で点灯した。
 電球は6.6WのLED灯なので、理論上は連続13時間使える。写真のように、1灯でも充分に明るい。(非常用電源としても使えるはず…)と、想定して買ったが、まさかそれが本当に活きるとは。
 ラジオをつけて情報を収集するが、地域的な停電のせいか、詳細は分からない。都心に住む長男に携帯で電話してみたが、仕事なのかつながらない。
 夕食はメニューを急きょ変更し、調理不要のコロッケに。お茶が欲しかったので、キャンプ用の石油ストーブを持ちだしてきて着火。ヤカンでお湯を沸かし、ついでに湯豆腐にするはずだった豆腐を使って味噌汁も作った。残り物のコマイを網に載せて温める。
 室内でストーブを炊いたこともあってか、暖房が消えた室内の温度は20度強をキープ。換気は動力無用のパッシブ換気なので問題ないが、ストーブ燃焼による一酸化炭素発生が気になり、いつもよりやや排気口の開放度を上げた。

 無事に夕食を終えた19時40分ころ、ようやく電気は全面復活した。正味1時間ほどの停電だったが、厳寒期の暗い夕食時という最悪条件の割に、ダメージは最小限で済んだ。
 4年前の東日本大震災の折、非常時だけでなく、平常時にも使えるという視点からさまざまな備品をそろえ、日頃のメンテナンスも怠ってなかったが、思わぬ場面でそれが活きた。