2015年1月26日月曜日

つかめない路上ライブ

 今年最初のチカチカパフォーマンスに参加。昨年暮れにエントリーしていた枠が、思わぬドカ雪で車が出せず、ライセンス取得後3年半を経て初めてのキャンセルという失態をやらかした。
 再び同じ轍を踏んではならじと、今回は数日前から天気の動向を慎重に調べ、万が一の大雪の場合でも、自力で幹線までの通路を確保する手段も会得した。

 予報通り温暖な陽気で、車の流れはスムーズ。会場は北4条広場で、エントリーが枠いっぱいの3組だったので、いつもより早めに家を出た。
 会場入りは開始20分前。まだ誰も来ていない。10分で準備を終え、到着一番の特権で14時ぴったりから歌い始めた。
 この日は初めてリクエスト用に絞り込んだ260曲入りのファイルを使って随時検索しつつ、歌ってみることにした。候補曲は事前に20曲程度に絞り込み、歌い忘れ防止に7センチ四方のメモ用紙に記して、電子譜面ホルダーの隅に挟み込んだ。
 第1ステージでは、およそ30分で9曲を歌う。

「麦の唄(初披露)」「学生街の喫茶店」「異邦人」「舟唄」「仰げば尊し」「故郷(リクエスト)」「サン・トワ・マミー」「抱きしめて(オリジナル)」「天使のウィンク」


 1曲目の「麦の唄」は、軽く100回以上は練習した難曲。転調がやたらあって、メロディ展開も複雑。満を持しての初披露だったが、立ち止まる人は皆無で拍子抜け。リスクを避けて1曲目に歌った姿勢が消極的だったのか。
 その後も閑散とした状態が続いたが、4曲目の「舟唄」で中年男性が足を止め、熱心に聴いてくれる。それに釣られるように、かなりの人が集まってきた。
(結果として、この日の集客のピークだった)

「舟唄」は自分では得意曲と思っていて、2年以上前に一度だけチカチカパフォーマンスで歌ったが、歌い始めると一斉に聴き手が消えた、という苦い経験を持つ。
 今回こりずに歌ってみると、前回とはまるで逆の反応。実に不可思議な現象ではないか。

 以降多少の出入りはあったが、まずまずの集客だった。中年女性のリクエストで「故郷」を歌ったが、ソロで歌ったことは過去に数回しかない。そもそも唱歌のリクエスト自体が稀なこと。この日の不可思議な流れを象徴している。
 14時過ぎに会場に現れた共演のトイシアターさんのパフォーマンスをはさみ、15時7分くらいから第2ステージを始める。およそ25分で7曲を歌った。

「銃爪(初披露)」「酒よ」「地上の星」「アメイジング・グレイス」「時の過ぎゆくままに」「サボテンの花」「ブルーライトヨコハマ」

 第1ステージ同様、まるで手応えがない。興味を示して視線を送る人はいるが、立ち止まる人がいないまま、曲だけが虚しく過ぎ去る、といった感。初披露の「銃爪」以外は、過去に実績のある強い曲ばかりだったが、この日に限ってはまるで暖簾に腕押し状態だった。

 6曲目の「サボテンの花」でようやくわずかな反応があったが、すでにステージは終盤である。ラストに「熱き心に」を予定していたが、あまりの手応えのなさに7曲で打ち切った。
 皮肉なことにその7曲目ラストあたりで、興味を示して近寄ってくる男女がいたが、残念ながら時間切れ。人の流れがまるでつかめず、頼みのリクエストも空振り。こんな日は早期撤収したほうが身のためである。
 前2回の集客が抜群で、記録によると昨年1月下旬のチカチカパフォーマンスも手応えはよかった。大いに期待して臨んだが、思惑は外れた。
 いつも感じるが、まるでつかみどころがないのが路上ライブの定め。まあ、あまり深く考えずに次の機会に期待しよう。