隠し味として埋め込んだショウガやニンニク、南蛮を取り出し、新しいヌカを足してよく混ぜる。ホーロー容器についた汚れやサビをていねいに拭き取り、最後に表面に薄く塩をふって完了。
ラップで二重に覆い、さらにその上にプラスチックの蓋を載せ、外物置の棚に収納した。
主役交代で食卓に登場した今年のタクアンは、干し上がって漬け込むまでコマメに面倒をみたせいか、なかなか出来がよい。加齢に伴って歯もじょじょに弱っているが、ひとまずタクアンはまだ噛める。
夏場のぬか漬けでメインとなるのはキュウリだが、スーパーで買うと時期によっては、1本70円近くもする。1本だと1回で食べてしまい、これが毎日続く。食費に占める漬物費はかなりのもの。
これがタクアンとなると、大根1本が60円程度で、2回は食べられる。つまり、1回分が30円という安さ。煩わしいぬか床の管理もなく、家計にも非常にやさしい漬物である。