2014年12月29日月曜日

2スピーカー方式の功罪

 12月に実施した7本のライブのうち、半分以上の4本を2スピーカー方式のPAでやった。新たな投資を一切せずに手持ち機材をやり繰りし、取説と首っ引きで考えだした苦肉の策だが、予想以上に効果的だった。
 交流電源式のローランドCM-30をメインにし、ボーカルはエフェクターを通して、ギターはCM-30に直結する。CM-30のステレオリンク端子からケーブルを出し、乾電池式のローランドモバイルキューブ・ギター端子につなぐ。
 モバイルキューブのリバーブは完全オフにし、左右のバランス調整はそれぞれのPAで可能となる。

 2台のうち1台をやや内側にむけてやれば、モニターとしても使えるし、何より音の厚みが違う。増設分の出力は5Wしかないが、これがけっこう馬鹿にならない。


 以前にもふれたが、最大の問題は機材の増加である。これまではどちらか一方のPAを使えばよかったが、2スピーカー方式となると、モバイルキューブ分が2.5Kg、支持スタンドが1.8Kg、合計で4.3Kgもの増加となり、通常分の機材13Kgを加えると、17Kgを超える。(ギターを含まない)
 キャリーカートの耐荷重は25Kgなので、強度的には問題ないが、実際にゴムバンドで一括梱包した機材を車に積み下ろししてみると、腰にくる重さである。
 妻の手伝いは原則あてにせずに今後とも活動するつもりなので、キャリーカートを動かしにくい冬期の移動は、かなりの負担増になりそうな気配である。

 聴き手からの見映えを重視して左右同じ製品を使っている支持用スタンドは、片方を1Kg軽いカメラ三脚に妥協すべきかもしれない。あるいは一括梱包をやめ、全体を2つに分けて分割運搬にするか。
 2スピーカー方式を想定しているライブが、来春早々にも目白押し。実に悩ましい。