2014年12月7日日曜日

厳冬の連続ライブ

 往復50キロほども離れたデイサービスに午後から歌いに行った。昨日のハードなライブを終えたばかりだったが、直前の練習での声はまずまず出た。
 問題は寒波で、前夜未明から雪が降り出し、日中の気温も零度近くに張りついたまま。太陽はほとんど顔を出さず、夏場なら40分で着く場所だが、用心して開始1時間以上も前に家を出た。

 案の定道路状態は悪く、凍てついた道はスピードがあまり出せない危険な状態。12月最初の日曜とあってか、あちこちで渋滞していた。
 イオンに用事があるという妻を途中で降ろし、事故を起こさぬよう慎重に運転して向かったが、先方に到着したのは開始1分前の14時59分。恐縮しつつただちに設営に入り、15時10分に準備を終えた。
 準備が整うまでの間、ヘルパーさんの機転で「お絵かきしりとり」なるもので時間をつぶしていただく。ホワイトボードに絵を描き、それが何であるかしりとり形式で当てながら進めてゆくもので、さすがにその道のプロはいろいろな引き出しを持っているものだと、妙に感心させられた。


 15時13分くらいから歌い始め、およそ50分で計15曲を歌う。

「高校三年生」「おかあさん(森昌子)」「ソーラン節」「月の砂漠」「幸せなら手をたたこう」「リンゴの唄」「上を向いて歩こう」「バラが咲いた」「さざんかの宿」「函館の女」「星影のワルツ」「月がとっても青いから」
〜以下3曲はアンコール&リクエスト
「矢切の渡し」「長崎は今日も雨だった(初披露)」「愛燦々」

 定期的に招かれる場で、今回が都合4度目。利用者が日替わりするデイサービスだが、以前に何度か顔を見かけた方も数人いた。
 珍しく男性の比重が高く、全体の4割ほど。介護施設利用の男性は押しなべて反応が弱いのが常で、この日も例外ではなかった。

 それでもヘルパーさんの盛り上げなどもあって、「幸せなら手をたたこう」あたりから、ようやく場の反応がよくなる。「リンゴの唄」ではそれが最高潮に達した。この施設では前回もこの歌の反応が抜群だった。相性がよいのかもしれない。
 やや不安だった喉の調子は悪くなく、それなりに声は出た。
 予定分12曲を一通り終わって、すでに恒例となったアンコールを兼ねたリクエストタイムとなる。まるで昨日の続きのようだったが、4曲でたリクエストのうち、1曲だけが全く知らない曲だった。
 残り3曲をヘルパーさんの希望する順番で歌う。「矢切の渡し」は過去に別施設で2度歌っているが、いずれもリクエストによるものだった。場が望む歌には、ある一定の傾向があるように思える。
「長崎は今日も雨だった」は以前に別施設で希望が出たが、応えられなかったいわくつきのもの。その後覚えて、今回が初披露である。地味だが、こうしたメンテナンス的な作業も欠かせない。

 リクエストタイムとなると、俄然場の反応がよくなった。喉の調子が次第によくなってきたせいもあるが、昨日のコンサートと同じで、リクエストという行為そのものによって、より強く聴き手が参加できるからだろう。
 今後あらゆるシーンで、電子譜面の検索機能を駆使したリクエストを有効に活かしたい。