内側の薄いプラスチック板が経年劣化で変色し、あちこちにヒビが入っている。このままでは照明効率も著しく悪いが、掃除をしても色は戻らず、いよいよ買い換えかと一時は覚悟を決めた。
無印良品で買った品だが、同等品はとうになく、似た感じの交換専用品をアマゾンで見つけたが、3,600円。ニトリで同等品が2,000円であるらしいとの情報を得る。
しかし、どうにも踏ん切りがつかない。電灯部分やシェード外側の布部分に傷みはなく、問題は内側だけだった。2個あるので、最低でも4,000円が飛ぶ。
「私が買う」と妻は言ってくれたが、しばし考えるうち、自力でも補修できそうな感じがだんだんしてきた。
まず、掃除をかねて天井から取り外す。電灯部分にあるネジを緩めたら簡単にシェード部が取り外せると思いきや、コード上端にある引掛シーリングまで分解しないと取り外せない、非常に面倒な構造になっていた。
電灯部分がついたままだと交換作業が難しそうだったので、やむなく分解に取り掛かる。
どうにか成功し、内側のプラスチック板を点検すると、剥がして交換するよりも、別の紙か板を上から貼ってしまうのが簡単そうだった。
ヒビの入った部分を透明な幅広テープで補修。その後、内側に貼る材料を見繕うが、A3サイズ換算で最低4枚は必要で、これが2セット。手持ちのキャンソン用紙やケント紙では足らず、もちろん白系の薄いプラスチックシート等も在庫がない。
(もし壁用のクロスがあれば、代用できたかもしれない)
試行錯誤するうち、単なるA3のインクジェット用印刷紙が使えそうなことに気づく。コピー紙よりも厚く、印刷面なら色も真っ白。手持ちも数十枚あって充分だ。
さっそくA3のコピー紙を使って内側の原寸型紙をとった。真ん中に折り目をつけ、シェードの中心を目安に指で枠に押しつけてやると、およそ1/4の型紙がとれる。
型紙を基準に4枚分を一度に切り取る。(洗濯バサミ2個を使用)シェード内側に当て、重ねしろが均等の1センチ弱になるよう微調整を繰り返す。
固定は後日の貼替えが容易にできるよう、100均で買ったスティック糊を使ってやった。
外した順に並べておいたコード類一式を元通りに組み立てて完成。内側が完全なる白なので、見違えるほど明るくなった。
すっかり手間取って、今日の作業は1個まで。原寸型紙は微調整後に8枚作ったので、残りの1個は電灯部分をつけたまままでやってしまうつもり。先は見えた。
今回のシェード内側に紙を貼る作業、実は製品には「布や紙を貼らないこと」との注意書きがある。
あくまで100W白熱灯の使用を前提にしたものと思われるが、いま実際に使っているのは6.6WのLED灯。発熱量も少なく、火災の危険も少ないはずだが、貼った紙がはがれて垂れ下がり、長時間電灯に接触して火災につながる可能性も、決してゼロではない。
あくまで自己責任となる作業である。その点、お含みおきを。