2014年11月26日水曜日

珈琲クーポン

 皮の工芸をするべく、材料の入っている引き出しを整理していたら、底のほうから薄い紙箱が出てきた。30年ほど前にマンション購入者を不動産会社に紹介した折に、お礼にもらった金券の空き箱だが、蓋を開けてみると、大量の珈琲クーポン券が出てきた。
 自分でしまっておきながらすっかり忘れていたが、UCCの珈琲豆を買うと袋に印刷されているクーポン券である。切り抜いて一定数が溜まると、いろいろな景品がもらえるシステムだった。

 最近は安くてもそれなりに美味いトップバリューの珈琲豆と、地元のサッポロウエシマの珈琲豆しか買わず、同じウエシマグループでもクーポン券はついてこない。
 しかし、かってはブランドにこだわる妻の強い意向で、買うといえば必ずUCCと決めていた。その名残がクーポン券なのだ。


 偶然だが、家庭菜園で採れた種用の大豆を探しているうち、台所の窓台に置いてある湯のみの中から、別のUCCクーポン券を発見。こちらもかなりの数だ。
 両方をあわせて数えてみると、全部で83枚、880ポイントもある。
 
 過去にもクーポン券を溜めて、いろいろな商品に交換してもらった。記憶にあるのは、珈琲ドリッパー、文庫本カバー、ミッキーマウスの栞など。
 いまやあらゆるものが電子決済の時代。もしかして古いクーポン券システムそのものが廃止になっているかもしれないと、恐る恐るネットで検索してみると、幸いにもまだ継続していた。しかも、以前よりも商品の種類が増えている。台紙もpdf方式でダウンロードし、プリンタで印刷可能なので、面倒がない。
 さっそく手持ち分をまとめてみた。台紙には「コピーでの応募は無効」などと但し書きがある。とんだ不届き者がいるらしい。
 マジメに処理し、選んだ商品は、220gと200gの特製珈琲豆セット、スティック型珈琲10本を2セット、無漂白珈琲フィルター50枚の4点。合計ポイントは870点で、1枚を残して大半のクーポン券を使い切った。

 貧乏人の性で、商品の価値がどれほどのものなのか、アマゾンで調べてみた。すると、合計で1700円ほどもある。どうやら「1ポイント2円」という交換レートのようだ。
 思いがけず見つかったクーポン券だったが、諸物価高騰の折、年末にむけて貴重なプレゼントに変貌しそうである。